松本駅発行 復路専用乗車券

松本駅改札精算所発行の復路専用乗車券です。

  

JR東日本で一般的に採用されている、A型常備軟券様式のものです。
硬券時代はB型の赤地紋でしたが、軟券化されてから青色地紋になっています。

本来、復路専用乗車券は分岐往復で別途精算をした際に発行される改札補充券であり、文面は片道乗車券となっていますが、れっきとした往復乗車券であり、有効期間は片道乗車券の2倍となっています。
そのため、有効期間は2日間ですが、100㎞以内ですので途中下車はできません。

しかし、この券には「下車前途無効」の文言は無く、しかも青色地紋で有効期間が2日間ですから、途中下車が出来るような錯覚を受けます。

   

同じ復路専用乗車券ですが、こちらは名古屋駅発行のJR東海様式の券です。

やはりこちらも青色地紋で「下車前途無効」の文字が入っていませんが、トラブル防止のためでしょうか、「途中下車前途無効」のゴム印が捺印されています。


現在、松本駅精算所には復路専用乗車券の設備はないようで、分岐往復の精算客に対して、出場時に塩尻駅からの片道分だけを徴収し、復路乗車の際は塩尻駅までの乗車券を別途購入する方法が採られている模様です。

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同和鉱業小坂鉄道 大館駅入場券

同和鉱業小坂鉄道大館駅券売機発行の入場券です。


  


同駅には、券売機券の他に硬券の入場券も設備されておりましたので、当時現地で入場券をお求めになられた方は、たいてい硬券だったのではないでしょうか?



なんの変哲もない白色無地紋の券紙に、あまり保存性のよろしくなさそうなサーマル印字の券です。
強いて言えば、「大館駅」や「同和鉱業」の文字は一切なく、単に「入場券 50円」と「小坂鉄道」のみ表示されている点が特徴的なところでしょう。


そのためか、単純に乗車券のフォーマットをそのまま使用してしまったのでしょう、「発売当日限り下車前途無効」という表記になってしまっている、いわばミス券になってしまっています。



入場券というものは、旅客車内に立ち入れないものなので、「下車」というのはあり得ないことですね。

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