JRバス乗車券の経由表記

昭和63年9月に西日本ジェイアールバス京都駅発行された、福王子ゆき硬券乗車券です。



   



大阪印刷場調製の一般式A型券で、同印刷場調製の券の特徴が良く出ています。



同社はこの年の4月にJR西日本からバス事業部門を引き継いでおり、この券は同社移管前に設備された券の残券と思われます。そのためか、鉄道路線と区別するため、経由欄に「自動車経由」と表記されています。



この経由表記ですが、JR各社の券を見てみますと、表現が異なっていることに気づきます。



   



こちらは同じく昭和63年4月にJR西日本から業務引継ぎされた中国ジェイアールバスの乗車券で、平成元年に広島駅で発行されたものです。京都駅のものとは違い、広島印刷場調製のB型一般式券となっています。



同じ一般式券ですが、こちらの経由表記は「JRバス経由」となっています。



   



こちらは、昭和62年9月に築館町駅で発行された、JR東日本バスの乗車券です。東京印刷場調製のB型券となっています。



同社も昭和63年4月にJR東日本からジェイアールバス東北に事業引継ぎされていますが、この券はまだ旅客鉄道の自動車事業部門時代のものです。この券の経由欄は「自動車線経由」となっています。



全国各地にこのようなJRバス乗車券があると思われますが、残念ながら手元にありません。この他にも違う表記のものも存在したのでしょうか?


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郡山駅発行 立席特急券

昭和46年9月に東北本線郡山駅で発行された、やまびこ71号の立席特急券です。



   



V型マルスで発券された縦型券です。
列車名欄を見ますと、通常の特急券では列車名の活字棒を差し込んで発券するのが普通ですが、「M__」という列車名の無い活字棒を刺して発券し、発券したのちに「やまびこ」の活字棒を使用してスタンプインクで捺印されたものと思われます。



残念ながらこの当時、窓口で発券している光景をまじまじと見ていたわけではなかったのでよくわかりませんが、立席特急券を発券するばあい、このような列車名が空白な活字棒を使用していたのでしょうか?



それにしても、立席特急券の「席」という字、読めないでもありませんが、鹿という字の下半分が席という今まで見たことの無いすごい文字になっています。なぜこのような特異な字になっているのでしょうね?

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長野電鉄 松代駅発行 しなの鉄道連絡乗車券

松代駅には、今では同社唯一となってしまった、しなの鉄道への硬券連絡乗車券の設備があります。

 

   

 

桃色自社地紋のB型硬券で、他の硬券同様、日本交通印刷調製によるものです。

 

連絡乗車券は一般式券となっており、経由欄には乗換駅である「屋代経由」の表記があります。

また、小児断片にも屋代経由を示すものと思われる「〇屋」の表記があります。

 

戸倉ゆきの他、連絡運輸区間内主要駅用の設備がありますが、設備のない区間については補充券による対応となっているようです。

 

   

 

設備がない屋代高校前ゆきの連絡乗車券で、補充片道乗車券によるものです。

 

昭和の時代に設備された古い券で、左上には国鉄時代の長野鉄道管理局管内であることを示す「〇長」の表記が残ります。

 

   

 

裏面には、「国鉄線」と「香月駅」の文字が確認できます。

 

なお、補充券類の発行は、業務の都合や混雑時など、現地に行けば必ず入手できるものとは限りません。無理(強引)な発券要求などは決してなさらないでくださいますよう、よろしくお願いいたします。

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