岳南鉄道 掛川ゆき準常備連絡乗車券の新旧様式

平成17年1月に、吉原本町駅で発行された、掛川ゆきの準常備連絡乗車券です。

 

    


原型はA型の準常備券で、富士急グループ独特のJPRてつだう地紋の券です。

着駅は安倍川(安部川と誤植になっています。)、用宗、(東)島田、金谷、掛川の各駅となっており、すべて有効期間は当日となっています。

 

    


裏面です。

すべての区間が当日限りのはずですが、「有効日当日は下車前途無効」の表記があり、まるで発売日共2日間有効の区間もあるような記載になっています。


同じ区間の同じ口座の券ですが、こちらは約5年後の平成22年12月に発行されたものです。

 

    


区間や「(1)」という設備番号は同一ですが、印刷工場に変更が生じた新様式券になっています。

JPRてつどう地紋の券で、関東交通印刷調製によるもののようで、あたかも国鉄東京印刷場で調製されたような感じに仕上がっています。
1段目の安倍川駅の誤植は直されていますが、小児断片の記載等、旧様式券に準じたものとなっています。

 

    


裏面です。

やはりすべての区間が当日限りのはずですが、「有効日当日は下車前途無効」の表記があり、まるで発売日共2日間有効の区間もあるような記載になっているところも旧券に準じています。


平成17年1月の旧券の券番が0550番で、平成22年12月の新券の券番が0960番となっており、旧券から新券に切り替わる際にリセットされていなければ、約5年の間に410枚発売されていることとなり、1年間に82枚、1ヶ月に7枚、1週間に1枚程度の需要しかないことになります。

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千葉局・東京西局管内簡易委託用料金券

見本券ですが、穴山駅発行の甲府駅からの急行券です。


   


穴山駅には急行列車は停車しませんので必然的に他駅発のものとなります。

桃色国鉄地紋のA型券で、乗車券同様に大人用と小児用の設定となっており、大人・小児用券はありません。

ただし、乗車券とは違って料金券には「〇ム」表記は付けないため、一見すると直営駅で発売されたような(?)大人専用の急行券であるように見受けられますが、発行箇所名を見ると「〇簡 穴山 発行」となっており、簡易委託駅で発行されたことがわかります。

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千葉局・東京西局管内簡易委託用長距離用乗車券

千葉局・東京西局管内の簡易委託用乗車券には、口座数はあまり多くなかったようですが、比較的需要のある東京山手線内ゆきの長距離乗車券も存在しました。



   



昭和49年9月に千葉局管内の行川アイランド駅で発行された、東京山手線内ゆきの長距離乗車券です。


青色国鉄地紋のA型券で、一般式となっています。
やはり金額式や相互式・矢印式同様に大人用と小児用の設定となっており、大人・小児用券はありません。また、「〇ム」表示は発駅の右側に印刷されています。


また、発行箇所名も他の券同様に、「〇簡」の表記と「駅」なし表記となっています。



   



同じく、昭和49年9月に江見駅で発行された、東京山手線内ゆきの長距離乗車券です。


様式的には行川アイランドのものと同じです。



   



こちらは昭和51年6月に下総橘駅で発行された、東京山手線内ゆきの長距離乗車券です。


やはり、様式は他のものと同じであり、特に変わったところはありません。



   



国鉄末期の昭和61年11月に東京西局管内の穴山駅で発行された、東京山手線内ゆきの乗車券です。



こちらも様式的には千葉局管内のものと同一ですが、この券だけが手元にある簡易委託用券として唯一、発行箇所名に「駅」の表記が入れられています。



   



見本券ですが、穴山駅の同じ口座の券です。


こちらの発行箇所名表記には、「駅」の表記はありません。


また、経由表記も「中央線経由」と「中野経由」と異なっています。



   



最後に、JR化後の平成2年3月に行川アイランド駅で発行された、東京山手線内ゆきの長距離乗車券です。


同駅は昭和62年頃に無人駅になっていますが、平成2年に再び簡易委託駅となっていますので、この券はその頃のものであると思われます。


国鉄時代の昭和49年の券は「土気・西千葉経由」となっていましたが、京葉線が開通してルートが複数できた関係からでしょうか、経由が「土気・小岩経由」となっています。



発駅名の前に発行会社を示す「□東」の表記が追加され、発駅の右側にあった「〇ム」表記がサイズを小さくして発駅の左側に移されたなど若干の変更があるものの、民営化後も千葉局・東京西局管内の簡易委託用乗車券の様式は引き継がれていたようです。



しかし、この券の発行箇所名の表記を見ますと、国鉄末期の穴山駅のものと同じく「駅」の表記があります。


「駅」表示のあるなしに疑問が残ります。国鉄末期頃から表示方法が厳密でなくなったのか、若しくは何らかの意味があって敢えて使い分けられていたのでしょうか?

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千葉局・東京西局管内簡易委託用中距離乗車券

前回エントリーで千葉局および東京西局管内にある簡易委託駅の金額式乗車券を御紹介いたしましが、今度は中距離乗車券を御紹介いたしましょう。



   



見本券ですが、下総橘駅発行の酒々井経由千葉ゆきの相互式乗車券です。


桃色国鉄地紋のB型券で、金額式同様に大人用および小児用での設定となっており、大人・小児用券はありません。
発行箇所名も簡易委託駅を示す「〇簡」の表示と「駅」表記のない様式で記されています。


また、下車前途無効の右側に「〇ム」表示がありますが、「何となく余白にいれちゃえ」って入れたような感じです。



   



こちらも見本券ですが、同じ千葉局管内の行川アイランド駅発行の千葉ゆき相互式券です。


下総橘駅のものと同様の相互式ですが、こちらには経由表記がなく、上に余白が出来た分、「〇ム」表示が右上に表示されています。



   



簡易委託駅の中距離券には両矢印式も存在したようです。


こちらも見本券ですが、桃色国鉄地紋のB型券で、相互式同様に大人用および小児用での設定となっており、大人・小児用券はありません。
裏面は図示いたしませんが、発行箇所名は裏面に表示されており、やはり簡易委託駅を示す「〇簡」の表示と「駅」表記のない様式で記されています。



これらの様式が東京西局管内である穴山駅にも存在したかどうか確認しておりませんが、中距離用乗車券として、何らかの様式が存在したのではないかと思われます。

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