JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
大阪駅発行 20円区間ゆき片道乗車券
昭和35年11月に大阪駅で発行された、20円区間ゆきの3等片道乗車券です。
桃色こくてつ地紋のB型地図式大人専用券で、大阪印刷場で調製されたものです。
大阪印刷場では10円区間用が発駅四角が通常の長方形でしたが、20円区間用の発駅四角が二重囲みになっているのが特徴です。
裏面です。発駅と運賃、「表面太線区間内の1駅ゆき」の注意書き、通用発売当日限り・下車前途無効の文言、発行箇所名が記載されています。
この様式は昭和33年に登場し、この券が発行された昭和35年7月の3等制から2等制に等級制が変更となった時まで使用されていたものになります。ということは、この券が発券された昭和35年11月はすでに2等級制に切替えられて4か月半が経過していますが、運賃に変更がなかったからでしょうか、3等級制時代の券がそのまま使用されていたようです。
JR東海 品川駅発行 普通入場券
2019(平成31)年1月にJR東海品川駅で発行された普通入場券です。
青色JRC地紋の特殊共通券券紙が使用された、指定席券売機で発券されたものです。
特段珍しいものではありませんが、「2019.-1.-9 19:19」というタイミングで品川駅に居たため、手元の時計が19時19分になったのを確認し、単なる「お遊び」で購入した次第です。
JR東日本 (中)大久保駅発行 定期乗車券購入乗車票
前回エントリーでJR東日本大久保駅で発行された、乗車券類購入・変更・払戻・Suica再発行乗車用のための乗車票を御紹介致しましたが、同駅には他に定期乗車券購入乗車票も存在していました。
時期を失念しておりますが、平成20年か21年の4月に発行された定期乗車券購入乗車票で、桃色JRE地紋のA型千切り式軟券となっています。
裏面です。自動改札機は使用できない旨と券番が記載されています。
現在は前回御紹介いたしました乗車券類購入・変更・払戻・Suica再発行乗車用の乗車票のみが設備されており、この様式の券は設備されていないようです。
この券を入手した時点では乗車券類購入・変更・払戻・Suica再発行乗車用の乗車票の存在を知りませんでしたので不明ですが、同駅では2種類の乗車票が設備されていたか、もしくはこの様式から現行の様式に切替えたかのどちらかと思われます。
前々回エントリーで御紹介いたしました国鉄時代の定期券乗車票と、若干の変更はありますが、基本的なレイアウトは似ています。
JR東日本 (中)大久保駅発行 乗車票
年号の記載がありませんが、平成21年9月にJR東日本中央本線大久保駅で発行された、新宿又は東中野までの乗車票です。
白色無地紋の周遊券サイズの券で、券紙は比較的しっかりとした厚みのあるものとなっています。
券の名称は「乗車票」となっていますが、「(乗車券類購入・変更・払戻・Suica再発行乗車用)」という副題の通り、乗車券類の購入や変更・払戻・Suica再発行などの目的で最寄りのみどりの窓口まで行かなければならない旅客に対して交付されるもので、当該区間を無償で往復乗車することができる乗車票です。
同駅は平成17年3月にみどりの窓口が廃止されて自動券売機と指定券券売機のみでの対応しかできない駅になってしまい、券売機では対応できない場合、近隣のみどりの窓口設置駅である新宿駅か東中野駅まで必要があります。
現在では東中野駅についても平成23年10月にみどりの窓口が廃止されてしまっていますので、着駅が中野駅に変更されているものと思われます。
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