銚子電気鉄道 外川から東京山手線内ゆき片道連絡乗車券

数回にわたり、1987(昭和62)年4月に購入した銚子電気鉄道の乗車券を御紹介して参りましたが、今回で一旦終了したいと思います。
最終回は、銚子からの帰路に使用した乗車券を御紹介致しましょう。


   

1987(昭和62)年4月に、銚子電気鉄道の外川駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道連絡乗車券です。
青色JPRてつどう地紋のA型一般式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものです。
乗車経路は外川駅から銚子駅までの銚子電鉄線を全線乗車し、銚子駅でJR東日本総武本線に乗換え、松尾駅経由で東京山手線内までというものになります。
かつては銚子電気鉄道線内へ国鉄から気動車による準急列車や急行列車が乗り入れておりましたため、このような連絡乗車券は威力を発揮したものと思われますが、現在ではJRからの乗り入れ運転は廃止されておりますので、連絡乗車券の有り難みは薄れてしまっています。

この券を使用した時、銚子駅からのJR線内については特急しおさい号を利用しました。日付近くにある穴は、JRの特急車内での検札の際に開けられた検札鋏の鋏痕になります。


   

こちらは同時に使用した特急しおさい号のB自由席特急券です。
国鉄民営化からまだ8日目の頃で、まだ桃色こくてつ地紋の国鉄時代からの流用券が使用されていました。
JR銚子駅の窓口で東京駅までの自由席特急券を求めましたとき、窓口氏がマルス端末を操作し始めたため、硬券で発行していただきたい旨を伝えましたところ、この券が出てきました。

特急券についてはJR銚子駅で購入しておりますが、国鉄からの優等列車が乗り入れられていた当時、銚子電気鉄道の主要駅では準急行券や急行券といった料金券の委託発売も行われていたようですが、この取り扱いはすでに廃止されてしまっていましたので、銚子駅で別途購入しています。


現在では、銚子電気鉄道とJR東日本間の連絡運輸範囲は総武本線の銚子~千葉間および成田線の椎柴~酒々井間のみと各駅かなり縮小されており、東京山手線内までの連絡乗車券を購入することはできなくなってしまっています。

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銚子電気鉄道 仲ノ町から観音ゆき片道乗車券

1987(昭和62)年4月に、銚子電気鉄道の本社が併設されております仲ノ町駅で発行された、観音ゆきの片道乗車券です。


   

青色JPRてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものです。
この券は大人・小児用券ではありますが、あまり需要のない区間の乗車券で、まだ青地紋の旧様式券が残っておりました。

当時、犬吠駅の券のように大人・小児用券ほど需要の無い小児専用券については青地紋券が残っている口座がありましたが、大人・小児用券で青地紋券のまま残っているものは数少なかったようです。
運賃変更印が捺印されておりますが、この券に印刷されている運賃は60円となっています。当時の同区間の運賃は110円でしたので、元の運賃の83%にあたる50円の差額が生じており、数度の運賃改定を経ていることがわかります。
どうやら、設備されてから発売されないまま相当な年月が経ってしまっているようです。

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銚子電気鉄道 犬吠から外川ゆき片道乗車券 ~その2

前回エントリーで、1987(昭和62)年に銚子電気鉄道の犬吠駅で発行された、外川ゆきの片道乗車券を御紹介いたしました。
手元に平成になってから発売された乗車券もございましたので、今回はそちらを御紹介したいと思います。


   

2010(平成22)年8月に犬吠駅で発行された、外川ゆきの片道乗車券です。桃色PJRてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、昭和時代の券とは印刷場が変更されており、地元銚子市内にあります、関東交通印刷で調製されたものと思われます。


   

昭和時代の券を再掲致しますが、社名の表記が「(銚子電気鉄道)」から「(銚子電鉄)」に変更されたことと、印刷場が変わったことで活字の字体が異なっておりますので様相はかなり違ったものになっていますが、レイアウトに変化はありません。


   

裏面です。図示いたしませんが、昭和時代の券は券番のみでしたが、平成の新券についてはワンマン運転時の運賃箱投入対策が採られており、運賃箱内で裏返しになって着地してしまっても大丈夫なように、「犬吠➔外川」と有効区間が印刷されています。

この券の他、同社の硬券乗車券では同社の自社地紋券も発売されているようですが、自社地紋についても2種類くらいあるようです。また、印刷された時期によって地紋が異なっていることから口座毎にバラバラになっており、同じ区間の乗車券でも大人・小児用券と小児専用券の地紋が異なっていたりして、法則のようなものは全く無いようです。

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銚子電気鉄道 犬吠から外川ゆき片道乗車券 ~その1

正月三が日も明け、だんだんと仕事始めを迎える時期になりました。正月中は近場の寺社に行かれた方や、遠方の寺社に行かれた方もいらっしゃることと思います。今回は、関東では「初日の出」で有名な犬吠崎の最寄り駅である、銚子電気鉄道犬吠駅で発行された乗車券を御紹介いたしましょう。

1987(昭和62)年4月に銚子電気鉄道犬吠駅で発行された、外川ゆきの片道乗車券です。


   

橙色JPRてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものです。
当時の運賃は110円であったようですが、現在では消費税等の関係もありますが180円となっており、35年間で約64%の値上げになっています。

同駅では同区間の小児専用券も設備されておりますが、当時設備されておりました券は昭和40年代から50年代に設備された券の残券とみられ、地紋の色が異なっておりました。


   

大人・小児用券と同時に購入した、犬吠から外川ゆきの小児専用券になります。
青色JPRてつどう地紋のB型一般式小児専用券で、やはり山口証券印刷で調製されたものです。当時、同社の自社完結乗車券は橙色の地紋になっておりましたが、この券は橙色地紋になる前の様式になります。運賃変更印が捺印されているので見づらいですが、運賃は40円となっておりますので、この券が設備された当時の同区間の大人運賃は80円もしくは70円であったと思われます。

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JR東海 古虎溪から多治見ゆき 片道乗車券

2006(平成18)年8月に、JR東海中央西線の古虎溪駅で発行された、多治見ゆきの片道乗車券です。


   

青色JRC地紋の特殊共通券で、マルス端末で前出しされた簡易委託駅用の様式になります。

古虎溪駅は1971(昭和46)年に簡易委託駅化され、出札業務は多治見市が受託して行われています。
しかし、同駅にはマルス端末は設備されておらず、管理駅である多治見駅のマルス端末で前出しされた券に、発売都度ゴム印で発売日を捺印して発売されています。そのため、有効期間欄の日付欄は空白になっており、実際に券が発行された発行日については通常の記載方法ではなく、カッコ書きで記載されています。

この券の場合、「(180412)」とあるように、平成18年4月12日に発行されていることが分かります。
また、発行駅名は「多治見駅MR2発行」というように多治見駅のマルス端末2号機で発行されたことが分かる記載になっていますが、別に「(簡委)古虎溪」と記載されています。

古虎溪駅では、駅名標や案内板、乗車券共に「古虎溪」と「溪」の字が旧字体になっていますが、「渓」が当用漢字になります。

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帝都高速度交通営団 虎ノ門から90円区間ゆき 片道乗車券

前回エントリーで、帝都高速度交通営団(営団地下鉄。現・東京メトロ)虎ノ門から40円区間ゆきの硬券式片道乗車券を御紹介いたしましたので、今回は券売機で発売された軟券を御紹介いたしましょう。


   

1976(昭和51)年6月に、銀座線虎ノ門駅で発行された、90円区間ゆきの片道乗車券です。
若草色営団地下鉄自社地紋のA型金額式券で、スミインク式の多能式券売機で発売されたものです。

前回エントリーの中では、昭和40年代の券売機は出札窓口の補完的要素があることを申し上げましたが、御紹介の昭和50年代になりますと、券売機の機能は今までの1口座しか発売できなかった単能式機から、複数の口座を発売することのできる多能式機の時代になり、券売機が出札業務の主流となり、窓口については混雑時のみ開く補完的な駅や、窓口は全く廃止してすべてを券売機に移行した駅が殆どになり、乗車券は券売機で購入することが当たり前の時代になっていました。

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帝都高速度交通営団 虎ノ門から40円区間ゆき 片道乗車券

 あけましておめでとうございます。
旧年中は拙ブログへの御支援、誠にありがとうございました。本年も変わらぬ御贔屓のほど、よろしくお願いいたします。

さて、2022年の干支は寅(寅)です。今年も干支である寅(虎)の付く駅を探してみました。JRですと幾寅駅(根室本線)・虎杖浜駅(室蘭本線)・虎姫駅(北陸本線)・古虎溪(渓)駅(中央本線)くらいしか思いつきません。私鉄になると、東京メトロの虎ノ門駅(銀座線)・虎ノ門ヒルズ駅(日比谷線)くらいしかなく、寅年の駅名も昨年同様、さほど多くはないようです。

ということで、首都圏に生息している管理人にとっては一番なじみのある「虎」駅の乗車券を探してみました。

   

1967(昭和42)年7月に、帝都高速度交通営団(営団地下鉄。現・東京メトロ)銀座線の虎ノ門駅で発行された、40円区間ゆきの片道乗車券です。若草色JPRてつどう地紋のB型金額式大人専用券で、山口証券印刷系列の帝都交通印刷で調製されたものです。

今では虎ノ門の駅で硬券の乗車券が発売されていたと言ってもピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、この当時はまだ券売機は発展途上にあり、乗車券は窓口での手売りが一般的で、券売機はその補助的な存在でした。

この後、同社の硬券乗車券は「通用発売当日限り」の文言が「発売当日限り有効」に差し替えられ、その後小児断片のある大人・小児用に切り替えられています。

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