京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

相国寺2021年秋特別公開

2021-12-04 | 京だより

相国寺は京都五山第二位に列せられる名刹。
室町幕府三代将軍足利義満が開山を夢窓疎石として創建。
臨済宗相国寺派大本山で、京都の観光名所として知られる金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)は相国寺の山外塔頭。
現在相国寺では2021年秋の特別公開が開催され、法堂や方丈、開山堂が公開されています。



法堂の天井には狩野光信によって描かれた「蟠龍図」があります。
手を叩くと竜が鳴き声をあげたような音が反響する事から「鳴き龍」と呼ばれています。
是非お試しください。
法堂の北側には方丈が建ちます。



北方丈と南方丈があり、合わせて六間168畳の方丈建築で、襖絵や御所参内用の駕籠が展示されています。
一面の白砂の表方丈の庭園から一転、苔庭の方丈西庭園を見ながら方丈裏庭園へ。



赤、黄色の紅葉のコントラストが美しい。



そして開山堂。
開山、夢窓疎石像や足利義満像が安置されています。
前庭の紅葉も見頃です。

 

他にも、参道にある鐘楼前の紅葉も見頃です。



相国寺には「承天閣美術館」があり、伊藤若冲、丸山応挙、長谷川等伯など、優れた多くの文化財が収納されています。



拝観料とは別に800円かかりますがおすすめします。
特別拝観は12月12日(日)までで大人800円、65歳以上と中高生は700円です。
8日は法要行事のため拝観時間に変更がありますのでご注意を。
今出川通りを挟んで南に広がる京都御苑の紅葉と併せてお楽しみください。

京都好き男 細木