北海道新聞 09/01 05:00
【紋別】アイヌ民族で紋別アイヌ協会会長の畠山敏さん(77)が31日、儀式用のサケを捕るため紋別市内の藻別川に無許可で網を設置した。儀式は1日に実施予定という。川でのサケ漁は違法だが、畠山さんは「サケ漁はアイヌ民族の自己決定権だ」と主張している。
畠山さんは31日午後3時すぎ、河口から約100メートル上流で木製ボートに乗り、約1時間にわたり、網を川の両岸にかかるように張った。遡上(そじょう)するサケが数匹かかったが、網の引き上げは行わなかった。
川でのサケ漁は水産資源保護法で禁止されている。アイヌ民族についてはサケを迎える伝統儀式に限り、道に申請し、許可を得れば特別採捕が認められる。ただ畠山さんは31日、報道陣に「許可はいらない。先住権を訴えたい」と話した。
4月に成立した新法「アイヌ施策推進法」はアイヌ民族を「先住民族」と明記したが、土地や水産資源などの先住権については触れていない。畠山さんは8月30日にもサケの捕獲を試みたが、事前に道職員に制止されていた。(泉本亮太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/340185
【紋別】アイヌ民族で紋別アイヌ協会会長の畠山敏さん(77)が31日、儀式用のサケを捕るため紋別市内の藻別川に無許可で網を設置した。儀式は1日に実施予定という。川でのサケ漁は違法だが、畠山さんは「サケ漁はアイヌ民族の自己決定権だ」と主張している。
畠山さんは31日午後3時すぎ、河口から約100メートル上流で木製ボートに乗り、約1時間にわたり、網を川の両岸にかかるように張った。遡上(そじょう)するサケが数匹かかったが、網の引き上げは行わなかった。
川でのサケ漁は水産資源保護法で禁止されている。アイヌ民族についてはサケを迎える伝統儀式に限り、道に申請し、許可を得れば特別採捕が認められる。ただ畠山さんは31日、報道陣に「許可はいらない。先住権を訴えたい」と話した。
4月に成立した新法「アイヌ施策推進法」はアイヌ民族を「先住民族」と明記したが、土地や水産資源などの先住権については触れていない。畠山さんは8月30日にもサケの捕獲を試みたが、事前に道職員に制止されていた。(泉本亮太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/340185