読売新聞 2019.09.04
「サケの捕獲は先住民族のアイヌの権利。法で規制されていることがおかしい」と訴える北海道紋別市の紋別アイヌ協会会長、畠山敏さん(77)が1日、道に許可申請せずに市内の藻別川でサケを捕獲。そのサケで伝統儀式を行った。アイヌ民族の伝統儀式に用いる場合は、道に申請して許可を得れば川でのサケ捕獲が特別に認められている。
道オホーツク総合振興局は1日、畠山さんを水産資源保護法と道内水面漁業調整規則違反の疑いで紋別署に刑事告発した。畠山さんは2日に紋別署から任意で事情を聞かれたといい、「刑事事件とされるのであれば、その中でサケの捕獲がアイヌの権利であることを主張したい」と話している。
畠山さんと同振興局などによると、畠山さんは2017年秋にも許可申請せずに藻別川でサケを捕獲した。道は、畠山さんに許可申請の意思があったとして事後に許可証を発行した。18年秋には、道が藻別川の川岸に警察車両などを多数停車させたため、畠山さんは丸木舟を川に下ろせずサケ捕獲を断念していた。同振興局は今回、畠山さんに何度も中止を要請していた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190904-OYT1T50218/
「サケの捕獲は先住民族のアイヌの権利。法で規制されていることがおかしい」と訴える北海道紋別市の紋別アイヌ協会会長、畠山敏さん(77)が1日、道に許可申請せずに市内の藻別川でサケを捕獲。そのサケで伝統儀式を行った。アイヌ民族の伝統儀式に用いる場合は、道に申請して許可を得れば川でのサケ捕獲が特別に認められている。
道オホーツク総合振興局は1日、畠山さんを水産資源保護法と道内水面漁業調整規則違反の疑いで紋別署に刑事告発した。畠山さんは2日に紋別署から任意で事情を聞かれたといい、「刑事事件とされるのであれば、その中でサケの捕獲がアイヌの権利であることを主張したい」と話している。
畠山さんと同振興局などによると、畠山さんは2017年秋にも許可申請せずに藻別川でサケを捕獲した。道は、畠山さんに許可申請の意思があったとして事後に許可証を発行した。18年秋には、道が藻別川の川岸に警察車両などを多数停車させたため、畠山さんは丸木舟を川に下ろせずサケ捕獲を断念していた。同振興局は今回、畠山さんに何度も中止を要請していた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190904-OYT1T50218/