先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

逮捕覚悟 先住権問う 「アイヌの伝統」許可申請せずサケ漁

2019-09-18 | アイヌ民族関連
東京新聞 2019年9月17日 夕刊
網にかかった魚を回収するアイヌ民族の畠山敏さん=1日、北海道紋別市で
 アイヌ民族の畠山敏さん(77)が北海道紋別市の川で、サケ漁は先住民族の権利(先住権)だとして、道に許可申請をせずに伝統儀式用のサケを捕獲し、道警の取り調べを受けた。先住民族が伝統的に行ってきた漁などは国際的に権利として認める流れにある。しかし日本ではアイヌを法律で「先住民族」と明記しながら先住権を認めず、畠山さんの行為は「違法」に。捨て身ともいえる畠山さんの行動が先住民族とは何かを問いかける。
 ▽儀式
 「違法なのでやめてください」。九月一日早朝、網に掛かった魚をアイヌ伝統の丸木舟に揚げる畠山さんに、道職員は川岸から繰り返し呼び掛けた。居合わせたアイヌらは反論する。「生活の権利を奪っておいて法律違反とは勝手じゃないか」
 四月成立のアイヌ施策推進法でアイヌは「先住民族」と明記された。畠山さんは「われわれの権利だ」と制止を無視して漁を続け、サケなど約六十匹を捕獲。二匹はこの日の儀式に供え、残りは参列者らに振る舞った。

北海道警が畠山敏さんの倉庫から押収した物品の一覧
 ▽許可制
 明治政府はアイヌを日本人に組み込む同化政策で日本語を強制し、主食の一つだったサケの漁も一方的に禁じた。戦後も状況は変わらず、二〇〇五年になって道は内水面漁業調整規則で、伝統的な儀式や漁法の伝承に限り捕獲を許可した。
 昨年度に十三件、計約千三百匹の捕獲を認めた道は「申請がないと密漁と区別できない」と説明するが、畠山さんはアイヌの大地でなぜ許可が必要なのか、との立場で議論がかみ合わない。畠山さんは「土足で踏み込んできた和人(アイヌ以外の日本人)に左右されるつもりはない」と強く反発している。
 昨年も申請せずに漁をしようとし、警察に止められた。「権利回復を訴えたい」。今年は覚悟を決め、道にも「申請はしない」と通告していた。
 道の告発を受け、道警は規則違反の疑いで畠山さんの倉庫などを家宅捜索し、網やかごを押収した。「神にささげるために捕った」「逮捕してくれ」。取り調べで胸を張る畠山さんには、起訴され裁判になれば法廷で訴えたいとの思いがある。
 ▽国際性
 海外では北欧の先住民族サーミなど多くの民族が漁業権などの先住権を取り戻している。後押しするのは、各国に権利回復の取り組みを求めた国際人権規約や国連の宣言だ。「国際的な流れが先にあり、それに合わせてそれぞれの国が法律を変えてきた」と先住民族の復権に詳しい室蘭工業大名誉教授の丸山博さん。
 日本は昨年八月、国連から土地や資源に関するアイヌの権利を守っていないとされ、保護を勧告された。だが、アイヌ施策推進法ではそうした権利は規定されず、付帯決議で「勧告などに留意し施策の検討に努める」とするにとどまっている。
 丸山さんは「アイヌが生まれながらに持つ文化享有権が憲法で保障されるとした裁判もある。許可がなければサケ漁を認めないのは違憲の可能性がある」と指摘した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201909/CK2019091702000260.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サケの豊漁祈願 白老でアイヌ民族

2019-09-18 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2019年9月17日09時29分
サケの豊漁を祈願する「ペッカムイノミ」=北海道白老町の白老川河口付近
 サケの豊漁を祈願するアイヌ民族の伝統行事「ペッカムイノミ」が13日、北海道白老町で行われた。
 「アイヌ民族文化財団」の恒例行事。白老川とウヨロ川が合流する河川敷に、「河口の神」など五つの神を祭った祭壇を設け、民族衣装を着た約25人が捕れたばかりのサケや団子を供え、多くのサケの遡上(そじょう)を祈った。
 この伝統行事は、1982年に札幌市の豊平川河川敷で、1世紀ぶりに復活し、現在は15ほどの地域で行われている。
 (西川祥一)
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1909170100003.html?_requesturl=articles%2FCMTW1909170100003.html&rm=135

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トマムの自然に溶け込んで クラブメッド 音楽、食テーマに初の「グリーンビーツ」

2019-09-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/18 05:00
 【占冠】クラブメッド北海道トマムで14日から3日間、音楽と環境、食、自然をテーマにした初めてのフェスティバル「グリーンビーツ」が開かれた。期間中に宿泊者を含めて延べ約800人が来場し、道内外のアーティストらによる音楽ライブなどを楽しんだ。
 自然豊かなトマムの魅力に触れ、環境保護に関心を持ってもらおうと、今回初めて企画した。
 ステージでは札幌や韓国、台湾のアーティストが音楽ライブを披露。周辺で拾った葉などを原料に布を染める「生葉染プリント」の製作体験や、アイヌ文様を施した工芸品の展示も人気を集めた。屋外では空中ブランコやヨガ体験などが行われた。
 妻と一緒に来場した東京都の会社員水口一真さん(38)は「道内産食材使った料理の種類が多くて気に入った。冬のスキーシーズンにも来てみたい」と喜んでいた。フェスの売上金の一部は胆振東部地震の被災者を支援するNPOなどに寄付される。(伊勢裕太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/345633

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ民族先祖37人供養 クナシリ・メナシの戦いしのび根室で儀式

2019-09-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/18 05:00

ノッカマップの高台で37人の霊を慰める参列者たち
 【根室】クナシリ・メナシの戦い(1789年)で和人に処刑されたアイヌ民族37人の霊を慰める「第46回ノッカマップ・イチャルパ」が17日、根室市郊外のノッカマップで行われた。
 根室アイヌ協会(能登由美会長)の主催。道内外のアイヌ民族や関係者ら約50人が参列し、祭司は阿寒アイヌ協会の沢井和彦さんが務めた。北海道アイヌ協会の加藤忠理事長も出席した。
 能登会長は「37人の先祖を手厚く供養したい」とあいさつした。近くの倉庫でカムイノミ(神へ祈る儀式)を行った後、国後島を望むノッカマップの高台に移動してイチャルパ(先祖供養の儀式)を行った。参列者は37のイナウを立て、果物や酒などを祭壇に供えて、犠牲になった人々に祈りをささげた。
 クナシリ・メナシの戦いは、国後島やメナシ地方(現在の羅臼町と標津町)のアイヌ民族が、一帯の漁場を運営していた和人による非道な搾取や横暴な行為に耐えかねて決起し和人71人を殺害したが、松前藩に鎮圧され、関与したアイヌ民族37人がノッカマップ周辺で処刑された。(堀井友二)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/345582

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ民族の生活向上へ 10月中に有識者委員会を設置へ 道議会代表質問

2019-09-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/17 18:41
 鈴木直道知事は17日の道議会代表質問で、アイヌ民族の生活向上に関する新たな推進方策の策定に向けて、10月に関係者や有識者による検討会を設置する方針を示した。アイヌ施策推進法が5月に施行されたことなど踏まえ、雇用や生活の改善策を議論する。
 現在の第3次方策の期間は2016~20年度。新たな方策は21年度以降を対象とする。知事は「検討会の委員は教育や文化、産業、観光などの分野から十数人程度を予定し、幅広い視点で検討する。女性委員の登用に努める」と強調した。
 また、知事は認知症患者の支援拠点となる「認知症疾患医療センター」を拡充する考えも表明。同センターは専門医を配置し、患者の早期発見や家族を支援する人材育成などを行う。現在、道内の19病院が指定されており、今後、指定を増やす。知事は「相談支援体制の充実に努め、認知症の方とその家族が希望を持って生活できる地域づくりを推進する」と述べた。
 北海道結志会の佐藤伸弥氏(網走市)と公明党の志賀谷隆氏(函館市)への答弁。(竹中達哉、犬飼裕一)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/345565

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンシャインシティで北海道グルメイベント ビアガーデンやスイーツエリアも

2019-09-18 | アイヌ民族関連
みんなの経済新聞 9/17(火) 18:14配信
北海道グルメイベント「北海道まるごとフェア」が10月11日から、池袋のサンシャインシティで開催される。(池袋経済新聞)
ビアガーデンも
 「肉」「海鮮」「ご当地ラーメン」「地酒」「シメパフェ」など北海道グルメをイートインで楽しめるほか、北海道各地の特産品や名産品も販売。10月10日には、飲食店のみプレオープン(17時30分~20時)する。
 屋外特設会場の「北海道まるごとビアガーデン」では、海鮮や肉を炭火焼きで提供するほか、サッポロビールとジンギスカンも用意する。
 北海道の日本酒を集めた利き酒エリアでは、「上川大雪」「国稀」「二世古」などを飲み比べできる。網走ビールの飲み比べセット、「フラノローザ」や「フラノブラン」などのクラフトビール、「ソラチ1984」の生ビール、「大雪ピルスナー」「ネコ酒プレミアム」、じゃがいも焼酎「北海道清里」、ワインなども販売する。
 「ザンギ(唐揚げ)」「鹿肉」「道産牛の肉すし」「豚丼」「ウニのせサーロイン肉すし」、毛ガニ・イクラ・ウニをのせた「豪快三色弁当」「牛とろ丼」、旭川、室蘭、函館、札幌の名店のご当地ラーメンも用意する。
 北海道産の野菜詰め放題や、バター作りなどの体験企画も行う。10月12日~14日は、各日先着100人にカーリング女子日本代表が試合の合間に食べていたことで話題となったチーズケーキ「赤いサイロ」を進呈する。
 観光PRコーナーでは、アイヌ住居「チセ」のスクリーンをバックにアイヌ民族衣装が試着できる。「北海道絶景フォトスポット」で写真を撮り、その写真が一面に掲載された新聞号外を印刷する「北海道観光未来新聞」コーナー、北海道周辺を舞台にしたTVアニメ作品「ゴールデンカムイ」のキャラクターフォトスポット、VRで北海道お薦め観光スポットを巡ることができるバーチャルツアー体験などを展開する。
 噴水広場のステージでは北海道出身の歌手・細川たかしさんと弟子の彩青さん、ご当地キャラクター「キュンちゃん」などが登場する。
 専門店街アルパのレストランの一部では北海道の食材使ったメニューを提供。サンシャイン水族館では北海道にちなんだ生き物たちを紹介する。
 開催時間は11時~20時(物販店は18時まで)。10月14日まで。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-00000059-minkei-l13

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする