先住民族関連ニュース

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シャクシャインをしのぶ法要祭

2019-09-24 | アイヌ民族関連
NHK 09月23日 19時42分

アイヌ民族の英雄シャクシャインの没後350年にあわせ、23日、日高の新ひだか町で法要祭が行われました。
シャクシャインは江戸時代、アイヌ民族を率いて松前藩を相手に決起しましたが、戦いに敗れた末、非業の死を遂げたとされています。
新ひだか町では、シャクシャインがかつて首長として一帯を治めていたことにちなみ、町内の真歌公園で毎年、法要祭が開かれていて、没後350年の節目のことしは、全道各地から集まったアイヌの人などおよそ700人が参加しました。
法要祭では、公園のシャクシャイン像の台座に付けられた「共生への道」と書いたプレートがお披露目され、参会者たちはカムイノミと呼ばれる儀式のあと祭壇にお神酒をかけて民族の英雄をしのびました。
また、きょうは餅まきも行われ、全員が、食べ物が降るという意味の「ハルランナ」と声に出しながら楽しそうに拾い集めていました。
新ひだかアイヌ協会の大川勝会長は「シャクシャインはアイヌのために立ち上がり無念の最期を遂げたが、今は共存の時代となった。和人もアイヌも心をひとつに協力して生きていけることを願っている」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190923/7000013852.html?fbclid=IwAR2-VN0yy0sUTh0jwli7VPa8HpqW57YTh9v7gcZ-EcCMqPf4gKWuyEY5pg0

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シャクシャイン慰霊リレー 静内にゴール 延べ300人参加

2019-09-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/23 21:32

シャクシャイン像の前で、パッチワークを手に喜びを分かち合う新ひだか、長万部両町の関係者
 【新ひだか】アイヌ民族の英雄シャクシャインが350年前、松前藩と戦った経路を逆にたどる「慰霊のリレー」の一行が23日、ゴール地点である日高管内新ひだか町静内真歌の真歌公園にゴールした。
 渡島管内長万部町と北海道アイヌ協会の共催。ルートは主戦場となった渡島管内長万部町から新ひだか町までの海路20キロを含む約260キロで、延べ約300人が参加した。リレーは7日に長万部を出発。たすきの代わりに、6枚のパッチワークを徒歩と船で運んだ。6枚合計の長さは約31メートルに及び、米国、スイスを含む国内外27市町から寄せられたアイヌ文様の刺しゅう約千点から作られた。
 一行約20人がゴールした後、真歌公園でシャクシャイン法要祭も営まれた。新ひだかアイヌ協会の大川勝会長は「無事にゴールを迎えられたことに感謝したい」、長万部町の木幡正志町長は「共生社会をつくる第一歩になれば」と話した。
 シャクシャインは1669年、松前藩による不平等交易で困窮したアイヌ民族約2千人を率い、新ひだか町から長万部町に向かった。(川崎博之)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/347593

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あの世界的名店のシェフも注目 アイヌの食の底力

2019-09-24 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2019年9月23日10時00分
文・深江園子、写真・吉村卓也

 札幌・円山のレストラン「TAKAO」では、テーブルを囲む人たちに最初に大きな円盆が運ばれてくる。盆にはスパイス状のものが入ったガラスの器が並ぶ。
 シェフの高尾僚将(たかおともゆき)さんが説明する。「これはシケレペ(キハダの実)。山椒と同じミカン科なのでいい香りがします。白い粉はトゥレプというオオウバユリの鱗茎からとったでんぷんです。こちらは絞りかすを発酵乾燥させたオントゥレプ。独特の香りがあります」
 高尾さんはこれらを野生の香辛料、調味料と捉え、肉や魚に香りづけしたり、でんぷんを手打ちパスタに配合している。食後に出すシケレペ入りのチョコレートも、人気の一品だ。
 高尾さんが修業したイタリア料理は「各地方の料理はあるが『イタリア料理』はない」と言われるほど地域に根ざしている。高尾さんはじめ、そうした郷土食の視点で野山や川の食材を採って使う料理人は多い。高尾さんは支笏湖畔のレストランを監修した頃から野山へ行く回数が増え、5年前から山野草に詳しい白老のアイヌ民族の男性に採り方や食べ方を教わっている。「野生の食材を追い求めた結果、出会ったのがアイヌ民族の知恵でした」といい、現代の北海道料理として提供し、アイヌ民族に学んだことを伝えている。
 こうして先住民族の食に注目する動きは、世界的に増えている。東京・飯田橋のレストラン「INUA(イヌア)」のヘッドシェフ、トーマス・フレベルさんは「アイヌの人々に教わったキハダの実は、店で最も象徴的な食材のひとつ」といい、日本特有の個性的な味として様々な料理、デザート、スパイスミックスなどに使っている。フレベルさんは、世界で最も有名な店のひとつ、デンマークのレストラン「noma(ノーマ)」の研究開発部門を経て、nomaのスタッフたちとチームを組んで3年前にINUA開業の準備を始めた。日本の歴史や風土、先住民族などの現地調査を行い、それを背景とした料理を創作している。「家の中で火を焚き、その上で食物を干したり燻(いぶ)したりして保存する様子は、ラップランドのサーミの人々と似ている。寒冷地の自然の中で生き抜く知恵がどれも同じような形であることに驚き、感動した」といい、レストランでも調理中の煙で食材を燻している。
 札幌では今年6月、アイヌ文化活動アドバイザーの楢木貴美子さんが、TAKAOの休業日を利用して、季節料理の実演を行った。持ち込まれた食材、茹(ゆ)でたペカンペ(ヒシの実)と甘酢漬けにしたエゾカンゾウの花を食べ、高尾さんの目が輝いた。自然の中には、北海道あるいは日本の食の知恵がまだまだある。2人の料理人は、継承の鍵を「野山で学び、お皿の上に生かすこと」(高尾さん)、「日本の伝統に対するのと同様に大切にし、そして楽しむこと」(フレベルさん)だと考えている。(文・深江園子、写真・吉村卓也)
https://digital.asahi.com/articles/ASM9M4C91M9MIIPE00L.html?_requesturl=articles%2FASM9M4C91M9MIIPE00L.html&rm=286

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「カムイサウルス・ジャポニクス」…

2019-09-24 | アイヌ民族関連
福井新聞 2019年9月23日 午前7時20分
 【越山若水】「カムイサウルス・ジャポニクス」。北海道むかわ町で見つかった大型恐竜「むかわ竜」に付いた学名だ。カムイはアイヌ語で神。「日本の恐竜の神」を意味する。北海道大総合博物館の小林快次教授(福井市出身)の研究チームが、新種として命名した▼アイヌが脚光を浴びるのは明るいニュースばかりではない。北海道紋別市の川でアイヌ民族の男性(77)が今月、先住民族の権利だとして道の許可を受けずに儀式に使うサケを捕獲し、道警の取り調べを受けた▼明治政府はアイヌを日本人に組み込む同化政策で日本語を強制し、主食の一つだったサケの漁も一方的に禁じた。2005年になって道は、申請があれば伝統的な儀式や漁法の伝承に限り捕獲を許可した。これに対して「アイヌの大地で許可は必要ない」というのが男性の立場だ▼4月に成立したアイヌ施策推進法は、アイヌを「先住民族」と明記した。ただ、国連宣言で民族の権利とされた自己決定権や教育権などが盛り込まれず、アイヌ関係者から批判が出ていた。一方、海外では国際人権規約や国連宣言を後押しに、漁業権などを取り戻した先住民族が少なくない▼最新のDNA分析によると、縄文人のDNAの約10%を現代の日本人が受け継いでいるという。特に割合が高いのは、北海道に住むアイヌ民族だ。遠い祖先を同じくする者同士が争うのは悲しい。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/939456

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<望郷と苦悩 ロヒンギャ大量避難から2年> (上)夫を虐殺 問われぬ責任

2019-09-24 | 先住民族関連
東京新聞 2019年9月22日 朝刊

今年9月7日、バングラデシュ・コックスバザールの難民キャンプで、涙ぐむロヒマ・カトゥンさん。夫の死を小さな子どもは理解できていない=北川成史撮影
 ミャンマーで迫害を受けたイスラム教徒少数民族ロヒンギャ七十万人以上が隣国バングラデシュに避難を始めてから、二年が過ぎた。両国政府は難民を帰還させようとしたが、権利の保障や迫害の責任追及という難民の要求は満たされないままで、帰還は実現していない。避難の長期化で、問題の深刻さは増している。バングラデシュ南東部コックスバザールの難民キャンプで、現状を追った。 (コックスバザールで、北川成史)
 モンスーン期の強い雨が竹組みの屋根を打つ。九月上旬、コックスバザールの難民キャンプにある薄暗いバラックに、ロヒマ・カトゥンさん(35)のすすり泣きが響いた。「夫は優しく、私を一度も怒ったことがない。なぜこんな目に遭うの。『本当は生きている』と誰か言って」
 二〇一七年九月二日、ミャンマー西部ラカイン州のインディン村で、ロヒマさんの夫シャケル・アメッドさん=当時(45)=を含むロヒンギャ男性十人が治安部隊に虐殺された。同年八月二十五日、同州でロヒンギャ武装勢力が警察施設を襲撃。反撃の掃討作戦を展開していた治安部隊が村にも現れた。
 兵士らは村のロヒンギャたちを近くの海の浅瀬に立たせた。「おい、おまえ。ちょっと来い」。選ばれた十人にシャケルさんもいた。魚を捕り、村で売って暮らすシャケルさんは、武装勢力と関係はなかった。
 「どこへ連れて行くんですか」。引き戻そうとしたロヒマさんの右腕を兵士は刀で切り付け、血が止めどなく流れた。シャケルさんは力ずくで連れ去られ、二度と戻らなかった。妊娠七カ月だったロヒマさんは、八人の子と海岸に残された。家は焼かれ、現金も食べ物もない。漁師に泣きついて船に乗り、バングラデシュに逃れた。
 村での虐殺の詳細は昨年二月、ロイター通信の報道で明るみに出た。血がたまった穴で、息絶えて横たわるシャケルさんらの生々しい写真も伝えられた。ミャンマー国軍は昨年四月、軍事裁判で虐殺に関与した兵士七人に懲役十年の刑を科したが、全員が一年未満で出所した。一方、虐殺を取材したロイター記者二人は逮捕され、国家機密法違反罪で禁錮七年の実刑判決を受けた。今年五月に大統領恩赦で釈放されるまで一年以上拘束された。
 一七年八月以降のロヒンギャ迫害に対し、国連人権理事会の国際調査団は、国軍主導のジェノサイド(民族大量虐殺)の疑いを指摘。オーストラリアなどの研究者らの調査は、犠牲者を二万五千人と推計する。
 だが二年が過ぎても、国軍が関与を認めたのはインディン村の事件だけ。開きはあまりに大きい。
 ロヒマさんの子どもたちは父親の死を受け入れられていない。キャンプで生まれた四男(1つ)が熱を出した時、三男(3つ)がこう励ました。「父さんが帰ってくるからね。すぐよくなるよ」
 キャンプで他の家の父親が支援物資を運ぶ姿を見るたび、ロヒマさんの胸は締め付けられる。「罪のない家族を殺された私たちの苦しみに見合う刑を兵士らは受けていない。こんな不公平はない」。右腕に残る大きな刀傷。取材中、ロヒマさんの表情が和らぐ瞬間はなかった。
<ロヒンギャ迫害> 仏教徒が9割のミャンマーで、ロヒンギャは西部ラカイン州に住むイスラム教徒少数民族。人口は州全体の3分の1の約100万人とされる。同国の法律上、先住民族とされず、多くはバングラデシュなどからの不法移民扱いで国籍を持たない。2017年8月25日に同州でロヒンギャ武装勢力と治安部隊が衝突後、殺人やレイプなど深刻な迫害を受け、70万人以上がバングラデシュに避難した。迫害を巡り、国際刑事裁判所(ICC)の主任検察官は今年7月、捜査開始の申請手続きをしている。
 難民たちの様子は、こちらの動画から https://www.youtube.com/watch?v=FfJRpQM-U_w
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201909/CK2019092202000223.html

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オールブラックスの儀式「ハカ」のリーダーが踊りに込める想い─威嚇や挑戦状というよりも…

2019-09-24 | 先住民族関連
COURRiER Japon 9/23(月) 7:30配信

「ハカ」を率いるオールブラックスのTJ・ペレナラ選手。2019年9月21日、横浜国際総合競技場での対南アフリカ戦直前にPhoto: Hannah Peters / Getty Images
3年前、ハカの「リード役」に
9月21日(土)、ラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」は、宿敵南アフリカとの今W杯初戦を迎えた。優勝候補対決とも言われた激戦を、オールブラックスは23-12で制した。
その試合直前、会場を沸かせたのがオールブラックスの選手たちによる、先住民族マオリ族伝統の踊り「ハカ」である。
この日彼らが披露したのは、通常のハカ「カマテ」ではなく、特別な試合のみで踊る「カパオパンゴ」だった。主将とともにハカを率いていたのは、スクラムハーフのTJ・ペレナラ選手(27)だ。彼は過去3年間、オールブラックスのハカをたびたび先導しており、今大会でも前述の2種類のハカをリードする。
ペレナラは大会直前、米スポーツ誌「ESPN」に対して、ハカへの想いをこう明かしている。
「多くの観客にとって、ハカは敵への威嚇や挑戦状に見えるでしょう。実際、そういう想いで踊っている人もいるかもしれません。でも私個人にとってハカとは、祖先や、一緒に戦いに向かう兄弟(チームメイト)たち、そしていま立っている大地と繋がるためのものなのです」
自身もマオリ族の血を引くペレナラは、幼い頃からハカに親しんで育ったという。
「マオリは学ぶものという以前に、私や家族のあり方そのものでした。この伝統を誇りに思っていますし、大きな敬意を払っています」
「ニュージーランド・ヘラルド」紙によれば、ラグビーの試合でのハカの歴史は、1888年にまでさかのぼる。ニュージーランドの先住民代表が、イギリス遠征で「カマテ」を披露したことが最初だとされている。ペレナラの父も、ソフトボールのニュージーランド代表「ブラックソックス」の一員として、ハカを率いた人物だった。
ペレナラはこう語る。
「私の試合中のプレーについては『正直どうでもいい』と考えているお客さんがいることも知っています。でも、踊るからには、徹底的にやります。もしも私がハカで失敗したら、大ごとになります。そうなれば、ハカは『正しくやらなくてもいいもの』だと思われてしまう。だから、徹底的にやるんです」
今大会で、史上初のW杯3連覇を目指すオールブラックス。カナダとの第2戦は、10月2日(水)19時15分にキックオフする。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190923-00000001-courrier-spo

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