日本遺産「カムイと共に生きる上川アイヌ」の認定を続けるか再審査していた文化庁が24日、認定継続を発表したことを受け、上川管内の関係者から安堵(あんど)の声が上がった。一方で同庁は、自治体や民間事業者間の連携不足を指摘。3年後の審査までに、地域活性化の取り組みを一体で進めることが不可欠となった。
「上川アイヌ」は上川、十勝管内12市町が日本遺産に申請し、2018年度に認定。今年7月の審査で認定取り消しの可能性がある再審査となったことを受け、12市町などでつくる「大雪山麓上川アイヌ日本遺産推進協議会」は10月、修正した地域活性化計画を同庁に提出した。
副会長の今津寛介旭川市長は「認定が継続され安堵している。引き続き日本遺産を通じて地域の活性化が図られるようアイヌ文化の発信などに取り組んでいきたい」とコメントした。
・・・・・