中日新聞2024年12月27日 16時00分 (12月27日 16時00分更新)
24日閉会した臨時国会中にただされたひとつが、アイヌ民族の人たちが直面する働き方の問題だった。公共施設で働く人がいる一方、非正規という不安定な形で雇用される例が目立つという。アイヌ民族の経済基盤の弱さが、進学率低迷など貧困に起因するさまざまな問題を引き起こしている。改革はどうあるべきか。 (木原育子)
公共施設で非正規雇用多く
「残業代もボーナスも出ず、アイヌというだけで正規職員と差をつけられているようで実は苦しかった」
率直に話したのは、北海道内でアイヌ生活相談員を担うアイヌ民族の男性だ。
2020年度から自治体における臨時・非常勤職員の任用要件を厳格化した「会計年度任用職員制度」が始まり、...
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