今回の旅は、フイリッピンの棚田巡りです。
昨年の3月末~4月上旬に出掛けました。 その報告です。
ここはイフガオ州のバンガアン村です。
「バンガアンの棚田」を通ってバンガアンの集落へ向かっています。
石積みの棚田と畦道の曲線が美しいです。
旅行者から見ると棚田は地域の人々が営々として築いてきた
自然と共存する持続可能な農業システムであり、
美しい景観とともに後世に残すべき貴重な文化遺産である。
しかし、このような山間地の狭い水田で稲作を行い、生計を立てることは決して楽なことではない。
段々と集落が近づいて来ました。
この地域で優れた棚田の景観と伝統的な稲作が残されてきた背景には、
近代化や開発から取り残された貧しさがある。
実際にイフガオ州はフィリピンでも貧しい地域です。
集落の男性が何かを担いで登ってきあす。
この地域の貧しさの原因は農業生産性の低さです。
イフガオの山間地で栽培されているのは寒さに強い熱帯ジャポニカの「ティナワン種」です。
ティナワン種は収穫までに7-9ヶ月もかかるため、栽培は年一回に限定される。
ティナワン種は日本でいう古代米に近い品種で、収量は少ないです。