ウッドなベースのギター弾き

ウッドベースとギター使いのJAZZCATの、音楽どっぷりの雑話。プレイヤー受けを狙っている。

日野さんのことば

2007-11-12 20:15:14 | Weblog
日野さんほか、名だたる日本のトップJAZZマンからいろいろアドバイスを
受けた際に、質問したことがある。
「お客に受けそうな曲、なじみの深い曲といったラインナップが無かったのは
なにか意図があるのですか?一般のお客さんと演奏者側のコミュニケーションが
いまひとつとれていなかったように思えたんですが・・」
答えはこうだった。

お客に受けようと思ったら曲は古典をやればいい。ヒットしたレコードの曲を、その雰囲気で演奏すれば、客は喜ぶよ。
でもそれでは、モノマネなんだよ。ヒトそれぞれの個性がみんなあるハズだし、
昔の作曲家・演奏家とわれわれ個性が違うわけだから、モノマネだけでは自分を表現したことにはならない。
50年前に既にそういった作品を作り上げた彼らを超えることも、並ぶこともできない。
自分達はなにも古典を否定しているワケではないよ。
現に私の音楽的なお父さんはサッチモでありマイルスであり、彼らがいなかったら
私達はここにいないと思う。
若い頃は彼らの音楽・プレイをとにかく練習したからね。
ただ、今のグループでは、自分の音楽を作り上げるコトをめざしている。
お客に容易にうけいれられるとも思っていないが、信念をもってモノマネではない
自分達のオリジナルの音楽を作ることを貫いているんだ・・・

いやはや次元が違う言葉だった。
まさに音楽家であり、クリエイターである。

ただ・・われわれアマチュアは、
その古典も ろくすっぽ できないんだよなあ。
モノマネもチャンとできていないのよねえ・・