鰊御殿内の観光マップを見ていたら其処に「日和山灯台」の名前が有ったが何処かで聞いた事の有る名前に思えて考えて居たら子供の頃に見た木下恵介監督で佐田啓二さんと高峰秀子さんが燈台守の夫婦役で競演した映画「喜びも悲しみも幾年月」のラストシーンを飾った灯台で有る事を思い出した。勿論、子供時代に見た時には此の灯台の名前など知る由も無かったが子供の頃に見た此の映画は結構インパクトがあった。
其の後にふとした事から高峰秀子さんが主演した「二十四の瞳」の映画をインターネット配信で見てから大ファンに成り彼女の出る映画を見る様に成って其れが嵩じてインターネットで古い邦画を有料配信するサイトと契約をして此の「喜びも悲しみも幾年月」は3回程見て居たのでストーリーも其々転勤した灯台名も全て知って居たので2014年に北海道を廻った時には此の映画のストリーの中で中心的な灯台で有った石狩市浜町の石狩川河口に有る「石狩灯台」が見てみたく成り態々訪れた事があった。然し此の映画で戦前戦後を通じて苦労した燈台守の夫婦が最期の勤務地と成るであろう日和山灯台への坂道を登る2人の姿で終わって居るのは見て知って居たがまさか其の灯台が北海道内で然も石狩灯台から西に直線距離で28Km程の近くに有るとは知らなかったし自分が其の近くに偶然に訪れて居たとは驚きであった。
此れは何をしても見に行かねばと鰊御殿を出て左側の道を登って調度「鰊御殿」の真北に当たる岬の突端にひっそりと日和山灯台は立っていた。最近の灯台は殆どが無人化に成って居るので敷地中には入れなかったが施錠された門の前で灯台をバックに2人で記念写真を撮った。2番目に有る写真の灯台の説明の所に「喜びも悲しみも幾年月」のロケに使われた事が書かれて居たので矢張り間違いは無い様だが其の年月日を見ると1957年と記されて居るので私が小学校3年生頃か?当時はテレビも殆ど復旧して居ない時代で子供の楽しみは映画を見に行く事で映画全盛の懐かしい時代であった。