四国八十八箇所霊場 第8番札所の「熊谷寺」は四国霊場の中で最大級の仁王門を構える。残念ながら下調べが悪く駐車場から可也引き返した場所に其の仁王門が在ったのに気付かず私達は写真の門から入って仕舞って家に帰り着いて其れが中門で在る事に気付いた。残念なり!
此の寺の縁起に寄ると弘仁6年に弘法大師が此の地で修行をされて居た折に紀州の熊野権現が現れて「末世の衆生を永く済度せよ」と告げられ5.5cm程の金の観世音菩薩を授け、虚空はるかに去って行ったという。大師は其の場にお堂を建てて、霊木に自ら一刀三礼して等身大の千手観音像を彫造し、其の体内に金の尊像を納めて本尊にされたと伝えられて居る。元禄2年(1689年)の寂本著「四國禮霊場記」には境内は清幽で、谷が深く、水は涼しく、南海が一望できる。千手観音像の髪の中には126粒の仏舎利が納められある。」という意の記述があるという。境内に其の鎮守堂があり、其処に熊野権現が祀られている。
此の寺の本堂まで行くと珍しく開放的で堂内が見渡せて写真を撮ろうとしたら写真撮影禁止の表示があり撮影は出来なかったが非常に有難かった。
此の寺の境内は非常に広大で其の中に在る鐘楼堂、多宝塔、中門の作りは本当に素晴らしい建物であったが私達の不注意で四国霊場随一の仁王門が見られなかったのは返す返すも残念であった。道路から駐車場に入ったら多宝塔が直ぐ傍に、そして少し上がった所に山門が見えたので勘違いして奥に進んでしまった。帰りに駐車場から道路に出たら正面に随分と立派な山門が在ったのは見えたのだが一寸距離的に遠く違和感があり別のお寺の物か?と勘違いして仕舞った。機会を作って写真を撮りに行こうと思って居る。