パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

鈴木其一展 at サントリー美術館

2016年09月11日 | アート・文化
江戸琳派です。
琳派は、本阿弥光悦・俵屋宗達を始祖として、尾形光琳が続き、その後江戸で酒井抱一が引き継ぎます。
それぞれに師弟関係はありません。大体100年くらい間隔が開いています。つまり私淑してるわけです。

京都で生まれた琳派は、江戸に渡り、抱一が江戸琳派として再開、抱一が最も信頼をおいた愛弟子が、鈴木其一です。

琳派の展示会は、常に人気があります。グラフィックデザインの様に分かりやすいからね。


展示会と言っても大抵が宗達、光琳、抱一の三名の展示ばかりです。その後の後継者として、其一がちょっと展示される程度。
今回、其一がクローズアップされたので、やっと来たか!と勇んで見に行きました。
  

色んなジャンルの絵を描いています。琳派が仏画を描くとは。


彼の絵は、琳派の技法を応用して普通の日本画を描いた、と言う感じかな。
絵に琳派と言うスパイスを一振り、と言った控えめの表現が、人気を博したのかな?
酒井抱一は、後継者として息子の守一を指名。
さすがに愛弟子其一であっても、独立せざるを得ないでしょうね。そこで、自らオリジナル手法を確立したのではないかと。
ベタな琳派は、「ご馳走をお腹一杯食べた」って感じになるから。何事もホドホドにね。

それでも、晩年は、琳派に戻ります。
「朝顔図屏風」は、光琳の「燕子花図屏風」に対するアンチテーゼか、オマージュか?と思わせるほどの迫力です。


これは展示してませんが、琳派と言えば、その絵師も模写する「風神雷神図」です。
屏風ではなくて、襖に描くところ、単純な琳派の継承者ではない、と言っている様な。
 

それと珍しかったのは、個人蔵が多いと言う点です。
琳派3大巨匠に比べ知名度が劣りますから、お求めになりやすい価格なのでしょう。
コメント
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