パールライスのつれづれなるままに

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牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児 in 東京ステーションギャラリー

2022年06月22日 | アート・文化
アンドレ・ボーシャンは20世紀前半のフランスで、藤田龍児は20世紀後半の日本で活躍した画家です。
タイトル通り、牧歌的なほのぼの絵ですが、彼らの人生は辛いのものがありました。
ボーシャンは自営の農園が倒産、奥さんがその重責から精神を病みます。
エノコログサ50歳前に2度の脳血栓から右半身不随。左手で絵を描き始めます。

ボーシャンの絵はアンリ・ルソーを彷彿とさせる楽しい絵です。違いは花を大きく描くことですか。
背景はグランマ・モーゼスを思い出せます。
元々苗木職人として園芸業に携わり、病んだ妻の世話をしながら、自給自足の生活を送ります。50歳を過ぎて画業に専念します。
アンリ・ルソーを素朴派と言うとは知りませんでした。

藤田の絵には病気前から終始採用される題材に「エノコログサ(ねこじゃらし)」が描かれています。

踏まれても、どこでも咲くので、気に入っていたようです。
ボーシャンの絵はみて「楽しい」ですが、藤田の絵はさらに「郷愁の情」がプラスされている気がします。

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