山間の圃場は畔の法面が広い。きれいに草刈をされたその法面の シバ の中に色の変わった草が見えた。
あれはなんだろう・・・・・と脇見をしながら歩いていると足元から突然けたたましい蝉の音。
驚いて下を見ると 地面にいたセミの翅先を踏んでしまったようだ。
バタバタするセミが落ち着くのを待って写してみたが 見たことのないセミだった。
帰宅してから調べてみると アカエゾセミ だった。初めて見た種のセミだった。
セミを撮ってから シバ の中の草を撮りに水路を越えて見る。
近づいてみると 色の変わった草は ヤチスギラン だった。
湿地を好む ヤチスギラン が乾燥と陽当たりを好む シバ の中に群生しているとは・・・・・。
広い法面の中ほどからは地下水が滲み出しており下部になると湿地状態になっていた。
そこに生育した ヤチスギラン が シバ の中にまで這いこんで行ったらしい。
胞子を飛ばす頃になって 夏の乾燥がやってきて葉色が黄変したのだろう。