ご恵贈いただいたままになっておりました新刊五冊を、失礼ながらまとめてご紹介させていただきます。
例によって写真が一冊しかご紹介できずほんとうにごめんなさい。
まずは越水利江子さんの『恋する新撰組』シリーズの第二巻(角川つばさ文庫)です。
いやはや驚きました。なんという筆力でしょう。史実から武術に至るまでを実に丁寧に調べ上げていて、それがしっかり物語に溶けこんでいます。まずはその見事な腕に感服です。
場面のひとつひとつにもリアリティがあり、京都の町が浮かび上がってくるようです。新撰組の成り立ちなどについても、とてもわかりやすく書かれていて物語として楽しめます。
なにより空ちゃんがいい!沖田総司がシブい!
暗澹たる世界なのに、なぜか美しい。越水利江子の筆はどこまでも限りなくのびやかに、読者に物語を楽しませてくれています。
三巻が益々目が話せなくなりました。ぜひお薦めの一冊です。
同じく人気作家・川北亮司さんの『SHOGI Kids!』シリーズ(そうえん社)の二冊です。
ご存知、川北亮司さんは将棋の達人でもあります。
その川北さんがこの二巻目でも、将棋の奥深い魅力を具体的な手立てを示しつつ、物語として楽しませてくれています。
エピローグのこの言葉が光ります。
「人間はだれでも感情を持っている。その感情を自分でコントロールできなければ強くなれないものだ」
純也がカッコいいです。そしてその友人である太智の存在が次巻へ、読者の興味をそそります。
ぜひお読みになってください。
次は幼年から高学年まで、幅広いジャンルでご活躍の赤羽じゅんこさんの『ミキとひかるドングリ』(国土社)です。
発想の豊かさと、オリジナリティで定評のある赤羽さんは、このお話でも、おもしろいキャラクターを作り出しています。
「てつだいマウスのハッピーズ」
仲よしネズミの三人組です。
この三匹が、友だちに思ったことを口に出せないでいるミキちゃんを助けてあげます。さてどんな方法でミキちゃんは友だちと心を通わせられるのでしょうか。お楽しみに。
ぜひ続きはお読みになってみてください。
次は次々と新刊を発表され、ますます絶好調の岡田なおこさんの『コナツチャン@ファンサイト 謎のマーマレードさん』(フォア文庫)です。
このお話は「ココナツチャンのファンサイト」blogにコナツチャンについてのみんなからのコメントが書き込まれます。それを読んでいると、いつの間にか読者はコナツチャンではなく、その書き込みをしている人たちに興味を抱かされています。その構造がひとつ。
そしてもうひとつがblogを通してコナツチャンという人間の魅力について、つまびらかにされていくという構造。その二重構造の面白さに、気がつくとすっぱりとハマらされています。
岡田なおこさんはなかなかの策士です。とてもおもしろい作品です。
また「マーマレード」さんとはの、謎を推測する楽しみもあります。ぜひお読みになって確かめてください。
同じく人気のシリーズを何本も抱えていらっしゃる作家・牧野節子さんの『夢見るアイドル』(角川つばさ文庫)シリーズの第二巻です。
牧野さんはご自身が音楽家でもいらっしゃるので、この文庫ではアイドルを目指す子たちにとっては、とても魅力的なエピソードが散りばめられています。音の作り方や、ビートルズやプレスリーの歌やエピソード。
また、前回ではコンサートの舞台だった軽井沢が詳しく語られ、今回は横浜の山手や、箱根のFホテルとおぼしきホテルが登場したり、場所や建物の魅力も存分に語られ、うっとりとした心持ちにしてくれます。
音楽好きの人にはたまらない一冊です。どうぞお読みになってください。
例によって写真が一冊しかご紹介できずほんとうにごめんなさい。
まずは越水利江子さんの『恋する新撰組』シリーズの第二巻(角川つばさ文庫)です。
いやはや驚きました。なんという筆力でしょう。史実から武術に至るまでを実に丁寧に調べ上げていて、それがしっかり物語に溶けこんでいます。まずはその見事な腕に感服です。
場面のひとつひとつにもリアリティがあり、京都の町が浮かび上がってくるようです。新撰組の成り立ちなどについても、とてもわかりやすく書かれていて物語として楽しめます。
なにより空ちゃんがいい!沖田総司がシブい!
暗澹たる世界なのに、なぜか美しい。越水利江子の筆はどこまでも限りなくのびやかに、読者に物語を楽しませてくれています。
三巻が益々目が話せなくなりました。ぜひお薦めの一冊です。
同じく人気作家・川北亮司さんの『SHOGI Kids!』シリーズ(そうえん社)の二冊です。
ご存知、川北亮司さんは将棋の達人でもあります。
その川北さんがこの二巻目でも、将棋の奥深い魅力を具体的な手立てを示しつつ、物語として楽しませてくれています。
エピローグのこの言葉が光ります。
「人間はだれでも感情を持っている。その感情を自分でコントロールできなければ強くなれないものだ」
純也がカッコいいです。そしてその友人である太智の存在が次巻へ、読者の興味をそそります。
ぜひお読みになってください。
次は幼年から高学年まで、幅広いジャンルでご活躍の赤羽じゅんこさんの『ミキとひかるドングリ』(国土社)です。
発想の豊かさと、オリジナリティで定評のある赤羽さんは、このお話でも、おもしろいキャラクターを作り出しています。
「てつだいマウスのハッピーズ」
仲よしネズミの三人組です。
この三匹が、友だちに思ったことを口に出せないでいるミキちゃんを助けてあげます。さてどんな方法でミキちゃんは友だちと心を通わせられるのでしょうか。お楽しみに。
ぜひ続きはお読みになってみてください。
次は次々と新刊を発表され、ますます絶好調の岡田なおこさんの『コナツチャン@ファンサイト 謎のマーマレードさん』(フォア文庫)です。
このお話は「ココナツチャンのファンサイト」blogにコナツチャンについてのみんなからのコメントが書き込まれます。それを読んでいると、いつの間にか読者はコナツチャンではなく、その書き込みをしている人たちに興味を抱かされています。その構造がひとつ。
そしてもうひとつがblogを通してコナツチャンという人間の魅力について、つまびらかにされていくという構造。その二重構造の面白さに、気がつくとすっぱりとハマらされています。
岡田なおこさんはなかなかの策士です。とてもおもしろい作品です。
また「マーマレード」さんとはの、謎を推測する楽しみもあります。ぜひお読みになって確かめてください。
同じく人気のシリーズを何本も抱えていらっしゃる作家・牧野節子さんの『夢見るアイドル』(角川つばさ文庫)シリーズの第二巻です。
牧野さんはご自身が音楽家でもいらっしゃるので、この文庫ではアイドルを目指す子たちにとっては、とても魅力的なエピソードが散りばめられています。音の作り方や、ビートルズやプレスリーの歌やエピソード。
また、前回ではコンサートの舞台だった軽井沢が詳しく語られ、今回は横浜の山手や、箱根のFホテルとおぼしきホテルが登場したり、場所や建物の魅力も存分に語られ、うっとりとした心持ちにしてくれます。
音楽好きの人にはたまらない一冊です。どうぞお読みになってください。