20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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ミロンガ

2009年10月19日 | Weblog
 一昨日の朝日新聞の土曜版「be」には懐かしい歌が載っていました。
 あがた森魚の「赤色エレジー」

 白土三平の「カムイ伝」が掲載されていた「ガロ」に同じく掲載されたいた林静一の「赤色エレジー」から生まれた歌です。
 現在のあがた森魚の写真も載っていました。
 そういえば、先日の新聞記事で森達也が「敬服している人」ということであがた森魚の名前をあげていたのを読んだとき、何十年ぶりにその名前を聞いて「いまも元気なんだ。あがた森魚」と思ったものでした。
 彼はいまも漂流者のように旅をして、さまざまな場所でライヴをしているとか。
 どうやらガロ世代の私たちって、簡単にはいろいろを諦めないようです。
 しつこくこつこつとやり続ける習性を内に秘めているようです。
 なんていったって、団塊の世代ですから。
 秩父に生まれた私でさえ、ひとクラス55人で11クラスもあった中で育ってきたわけですから、粘り強さだって半端じゃありません。
 
 あがた森魚の写真の下に載っていたのは、お茶の水のタンゴ喫茶「ヌオーバ ミロンガ」
 先日、K社のHさんと児文芸のYさんと三人で珈琲を飲むために入ったお店です。
 そこで私たちは、しばしの時間、タンゴの音色に身をゆだね、レトロな時間を楽しみました。
 かつて「ガロ」を出版していた青林堂のあったお茶の水という場所は、いまもなお路地に迷い込むと、ふいに昔にワープしてしまったような気分になるなんとも不思議な町です。

 今日は午後から「子ども創作コンクール」の最終選考委員会です。
 ご一緒にタンゴを楽しんだK社のHさん、児文芸のYさんともお会いします。
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