お茶花である、この侘助がだいすきです。
寒椿のように、真っ赤な花びらを空いっぱいにひろげるような明るさはない、椿の花です。
開ききらない花びらは、つつましく、うつむくように咲いています。
茶の湯のこころ「わびとすき(数奇)」から、このお花の名前が生まれたとされています。
わびしく、さみしい思いをいだきながら、それをそのまま受け入れる侘助。
寒くてやりきれない、こんな季節だからこそ、そのつつましさや切なさに、あこがれの気持ちがふくらむのかもしれません。
(「うつわや」さんのサイトから写真をお借りしました)