今夜は「Beー子どもと本」研究会です。
その前1時間ほどを、7人ほどの有志で、持ち寄りの原稿のミニ合評会。
今夜、Beでとりあげる本は『永遠の0』
戦争ものです。
戦争ものといっても、手法が現代から過去を探っていくという形になっているところがおもしろいです。
戦争を体験した世代が、どんどんいなくなっていきます。
ですからこの本のように、実の「祖父」の「ひととなり」を知りたいという動機から、戦争について深く知っていくという手法がとれるのは、そろそろおしまいに近づいているかも知れません。
この本のおもしろいところは、戦争を、被害者の立場から、あるいは加害者の立場からといった、スタンスを規定せず、とにかくあの「戦争」がなんだったのか。あらたに考えるきっかけを作ってくれているところです。
この作者の視点に、私はとても興味を持ちました。感動の一作でした。
「0」はいうまでもなく、零戦のことです。