20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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木槿(むくげ)

2013年07月15日 | Weblog

          

 木槿は日本では、夏のお茶花です。

 でも私の中では、韓国の国花としてのイメージのほうが強いです。

 

 リンダ・スーパークの『木槿の咲く庭』(新潮社)を思い出すからです。

  アマゾンからのご紹介を貼り付けて起きます。

 物語の始まりは、1940年、日本統治下の朝鮮の小さな町。好奇心いっぱいで家族思いの10歳の妹スンヒィと、工作と飛行機が大好きで正義感の強い13歳の兄テヨルは、アボジ(父)とオモニ(母)と叔父さんの5人で仲よく暮らしている。

 家の外では朝鮮語で話すことを許されず、食事も粗末で、日本名まで名乗らなくてはならなくて、窮屈な毎日だけど、ふたりは元気だ。

 そして戦争が進んだある日、家族を思う一心から、スンヒィはある大失敗をし、テヨルは大きな決意をする―創氏改名令の頃から終戦・解放までの5年間、ふたりが胸を痛め、ありったけの知恵と勇気で立ち向かった日々を、兄妹交互の語りで描いた感動の物語。

 

 毎年、木槿の花の咲く季節になると思い出す、一冊です。

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