木槿は日本では、夏のお茶花です。
でも私の中では、韓国の国花としてのイメージのほうが強いです。
リンダ・スーパークの『木槿の咲く庭』(新潮社)を思い出すからです。
アマゾンからのご紹介を貼り付けて起きます。
物語の始まりは、1940年、日本統治下の朝鮮の小さな町。好奇心いっぱいで家族思いの10歳の妹スンヒィと、工作と飛行機が大好きで正義感の強い13歳の兄テヨルは、アボジ(父)とオモニ(母)と叔父さんの5人で仲よく暮らしている。
家の外では朝鮮語で話すことを許されず、食事も粗末で、日本名まで名乗らなくてはならなくて、窮屈な毎日だけど、ふたりは元気だ。
そして戦争が進んだある日、家族を思う一心から、スンヒィはある大失敗をし、テヨルは大きな決意をする―創氏改名令の頃から終戦・解放までの5年間、ふたりが胸を痛め、ありったけの知恵と勇気で立ち向かった日々を、兄妹交互の語りで描いた感動の物語。
毎年、木槿の花の咲く季節になると思い出す、一冊です。