しめ飾り(注連飾り)というのは、しめ縄に縁起物などの飾りをつけたものをいいます。代表的なのが、神様の降臨を表す「紙垂」(かみしで/しで)、清廉潔白を表す「裏白」、家系を譲って絶やさず子孫繁栄を願う「譲り葉」、代々栄えるよう願う「橙」などです。
もともとは、神社がしめ縄を張りめぐらせるのと同じ理由で、自分の家が年神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所であることを示すために始まったといわれています。しめ縄やしめ飾りを施すことで、その内側が清らかな場所となり、年神様が安心して降りてきてくださるわけです。
と、まずはしめ飾りの解釈を。
神道である私の秩父の実家では、お正月が来る前には、大掃除のあと、必ずしめ縄に紙垂(かみしで)をつけて、神棚に飾っていました。
神道では、神棚とは別に、お仏壇のような「祖霊舎」というのがあり、お神酒やお米などをお供えします。
秩父ではその祖霊舎を、代々「霊神さま」と言っていました。
その霊神さまにも紙垂をつけた、しめ飾りをかざります。
そんな、しめ飾りに、こんなにたくさんの種類があることを、はじめて知りました。
鶴
亀
海老
これは「宝珠の玉」(ホシノタマ)という、宮城県気仙沼のしめ飾りです。
このあたりを深く調べると、土着的な物語が生まれてきそうです。