20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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蚊取り線香

2018年08月29日 | Weblog

           

 近頃は、蚊取り線香って、使いません。

 でもトンボが、目が回りそうな、遊び心の蚊取り線香。

 こんなのに、火をつけたら、小さい子どもたちは、楽しんでくれるでしょうか?

 

 昔、夏に秩父に行くと、いつも蚊取り線香が、あっちの部屋にも、こっちの部屋にも焚かれていました。

 それでも私たちは、黒と白の縞模様のやぶ蚊に、足などが赤く腫れ上がるほど、刺されました。

 蚊取り線香の煙は、そんな、ふるさとの香りでした。

 

 父が85歳で「肺気腫」で亡くなり、母は自分も年齢が気になリ始めたころからは、ベープマットに変えていましたが・・・。

 やはり年齢とともに、火をつけたものを、あちこちの部屋に置くのが、怖くなっていったのかもしれません。

 今、考えると、母は、いろいろ考えながら、父亡きあと、みんなに迷惑をかけないようにと、工夫して暮らしていたのかもしれません。

コメント
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