近頃は、蚊取り線香って、使いません。
でもトンボが、目が回りそうな、遊び心の蚊取り線香。
こんなのに、火をつけたら、小さい子どもたちは、楽しんでくれるでしょうか?
昔、夏に秩父に行くと、いつも蚊取り線香が、あっちの部屋にも、こっちの部屋にも焚かれていました。
それでも私たちは、黒と白の縞模様のやぶ蚊に、足などが赤く腫れ上がるほど、刺されました。
蚊取り線香の煙は、そんな、ふるさとの香りでした。
父が85歳で「肺気腫」で亡くなり、母は自分も年齢が気になリ始めたころからは、ベープマットに変えていましたが・・・。
やはり年齢とともに、火をつけたものを、あちこちの部屋に置くのが、怖くなっていったのかもしれません。
今、考えると、母は、いろいろ考えながら、父亡きあと、みんなに迷惑をかけないようにと、工夫して暮らしていたのかもしれません。