今日は、隔年に一度、日本児童文学者協会の、各部部員、各委員会委員、理事など、全員出席すると100名近い人たちが集まり、合同ミーティングが行われます。
一部は、勉強会。二部は、委員会からのアピールなどを行います。
そのあとは、お楽しみの二次会です。
今日は私は誠に残念ですが、欠席です。
「子どもと読書の委員会」は、今日は午前から神楽坂の児文協事務局に集まっていただき、「上野の森親子ブックフェスタ」について、話し合いをしていただきます。
すでに委員会の皆さんに、段取りなどをお願いしてあります。
そのあと、ランチ会。終了後、高田馬場に移動し、合同ミーティングです。
長い一日になりそうです。
今回の合同ミーティングの、一部の講師は、日本ペンクラブ常務理事である、評論家の野上暁さんにご無理をお願いし、お越しいただくことにしました。
野上さんにお話しいただくテーマは、2016年2月に、「フォーラム・子どもたちの未来のために」で、童心社・紙芝居ホールでお話しいただいた(写真、上。撮影は実行委員の澤田精一さん)「戦時下の言論統制と子どもの本」などについてです。
野上さんは、「フォーラム・子どもたちの未来のために」の実行委員でもあります。
秘密保護法に始まり、集団的自衛権施行。
そしてここにきて、政権は、様々な兵器を「輸入調達」、あるいは「輸入調達を検討する」方針を打ち出しています。
アメリカ製イージスアショア弾道ミサイル防衛システム、アメリカ製長距離巡航ミサイル、ノルウェー製長距離巡航ミサイル、アメリカ製F-35ステルス戦闘機(数十機の追加購入)、アメリカ製電子攻撃機などです。
憲法9条の条項を見れば、日本には、こんな兵器は無用なはずです。
辺野古の埋め立てに関しても、以前、「フォーラム」にもお越しくださり、二次会までお付き合いくださった、当時ICUの学生で、シールズのメンバーだった元山仁士郎さんが、辺野古埋め立てに関する県民投票をするようハンストで訴えました。
知事も辺野古埋め立て反対。県民投票も、きっと反対が多数でしょう。
それでも得意な「粛々と」という言葉だけを連発し、沖縄の人たちの思い、世界中の人たちの思いを無視し続け、埋め立てを続けるのでしょう。
世界中の反対署名も20万筆を超えたと言います。
クイーンも反対を訴えています。
でも、この強権的な政権は、そんな良心や知性は、まったく通じません。
そんなものからは意識的に背を向け、厚顔無恥に突き進むでしょう。
そうした問題意識を共有しながら、戦時下、児童文学者たちはいったいどのように戦意高揚に関わっていったのか。流されていったのか。
野上さんは、フォーラムの講演会でも、膨大な資料を示してくださりながら、お話しくださいました。
こうした時代、あのお話をもう一度、今度は、児文協の人たちに、状況への危機感を持って、聞いていただきたいと企画いたしました。
それなのに私は伺えません。
本当に残念で仕方ありません。
童心社・紙芝居ホールでの「フォーラム」の講演会も、童心社の皆さんに追加の椅子を用意いただいたような、大入り満席の熱気にあふれたものでした。
これからでも「参加したい!」と思われる方は、ぜひ児文協にご連絡ください。