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20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

『カムイ外伝』

2009年09月20日 | Weblog
 ご存知、白土三平の漫画『カムイ外伝』が映画化され、本日封切られました。
「カムイ伝」は、ちょうど私が学生だったころ『ガロ』に連載されていた漫画です。
 
 被差別に生まれたである「カムイ」と、その姉「ナナ」の夫である農民の「正助」。
 当時この漫画は、唯物史観に基づいた差別と搾取との戦いの物語と評され、話題を呼びました。
 劇画風のタッチも実にリアルで魅力的でした。
 物語は、農民一揆を起こしていく正助たちと、忍者であるカムイの壮大な成長物語です。
 私が夢中で読んだのは第一巻まで。
 いまだ完結していない「カムイ伝」第二巻はあまりにも長大すぎて、その後はついていけませんでした。
 
 今回映画化した「外伝」はいわば、付録的な物語。
 正助を中心とした権力との戦いではなく、抜け忍としてのカムイの物語です。
『カムイ伝』『カムイ外伝』『赤目』白土三平フリークの私は、それらの漫画をぜ~んぶ持っていました。

「カムイ」役は、「デスノート」で「L」を演じた松山ケンイチ。
「L」は実に魅力的な役柄でした。それと、あのニヒルで冷徹なくせにイノセントな彼の眼差しが。
 監督は崔さん。脚本はクドカン。
 これは、見ないわけではいきません。
   
 と、そんなわけで、今日はこれから映画館へ。
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彼岸花(曼珠沙華)

2009年09月19日 | Weblog
 彼岸花が咲いています。
 別名、曼珠沙華ともいいます。

 今日は、「子どもの本・九条の会」の運営委員会です。
 けれど、申しわけないのですが欠席です。
 久しぶりに夫が帰宅したので、一緒にお墓のお掃除とお参りに行くのです。
 
 秋日和。
 お盆のように暑くもなく、春のお彼岸のようにコートの襟をすぼめる必要もなく、ただ青くて高い空にお線香の煙がたなびき、「秋」という一年で一番過ごしやすい季節を感じながらのお墓のお掃除とお参りの一日です。
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木槿(むくげ)

2009年09月18日 | Weblog
 夏に咲く花、木槿が、いまごろベランダで花を咲かせました。
 夏の間は眠っていた土からも(毎日お水をあげていたら)新芽が芽吹いています。
 新しい草花が咲き出すのは、こころ弾むものです。
 
 明日からはシルバーウイーク。
「ゴールデン」ウイークほどの長さの休日はないから「シルバー」なのだそうです。
 私は敬老の日をもじった「シルバー」だと、すっかり思い込んでいました。
「シルバーシート」の、あれです。
 偶然から生まれた秋の長い連休に、即座にこんなネーミングがついてしまうなんて、お休み仕掛け屋さんは、ほんとうにキャッチコピーがお上手です。

 台風の影響か、今朝は北西の強い風が吹いています。
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北句会

2009年09月17日 | Weblog
 今夜は句会です。
 今月の兼題は「秋の七草」他、自由句です。

『サライ』の俳句特集で、「実践編」と称して、俳句で遊ぶ方法が紹介されていました。
 そのなかにあった「酒場で俳句」
 一献かたむけながら、句作に浸る。
 
 我が北句会が、まさにそれです。
 おいしいお料理に舌鼓をうち、おいしいお酒を楽しみながら、俳句に興じる。
 和気藹々と楽しいひとときが終わると、いよいよ選句。緊張の瞬間です。
「天」「地」「人」が出そろい、合評会がはじまると、また笑いが溢れ、突っ込みや茶々を入れあいながらの大騒ぎ。
 そんな大騒ぎに、たまには宗匠がお目玉を。
「はい、静かに、静かに!俳句に集中して」
「は~い!」
 みんな、まるで子どものよう。
 こんな風に、楽しく充実した3時間です。

 さて、本日の私の句。
 はたしてどうなるでしょう。
 不安なような、皆さんにお会いできるのがうれしいような、夜が待ち遠しいです。
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子どもの内なる「悪」

2009年09月16日 | Weblog
 今夜は、仲間うちの研究会「Be- 子どもと本」の例会です。
 今月のテキストは桐野夏生の『アンボス・ムンドス』(文春文庫)
 短編集の一編です。

 大人の本の作家が、子どもの内なる「悪」の部分をえぐり出す作品が、最近目につきます。
 過去に遡れば、天童荒太作の『永遠の仔』(幻冬舎)『包帯クラブ』(ちくまプリマー新書)
 最近では、川上未映子作『ヘヴン』(講談社)
 山田詠美では『風葬の教室』(河出書房新社)から『学問』(新潮社)など・・・。
 
 大人の作家たちが、「子ども」を書いています。
 ぎりぎりと人間を彫り込むように。
 そういえば、10日から朝日新聞朝刊ではじまった新聞連載、川上弘美作『七夜物語』も子どもが主人公です。
 
 大人の作家が描く子ども像と、子どもの本の作家が描く子ども像。
 その違いを、今夜はじっくり検証したいです。
 編集者たちが「創作児童文学が売れない」とぼやいている、そのぼやきの先の一端に、こういった事象の一端が横たわっているのでしょうか。
 子どもたちは、いったいなにを求めているのでしょう。
 とにかく私たちは、あらゆる本から勉強し、読んで読んで、書いて書いてと、それを続けるだけです。

 Beも今月から、新しいお仲間がふたり増えます。
 また先日、Beのお仲間のデビュー作が出版されました。
 昨年、講談社児童文学新人賞を受賞された、河合二湖さんの『バターサンドの夜』(講談社)です。
 若くて才能のある作家が、またひとり誕生しました。
 この作品につきましては、また後日こちらのblogでご紹介させていただきます。
 
 友人たちが、日々全速力で走り続けているということに、限りなく励まされています。

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すじ雲

2009年09月15日 | Weblog
 今日は、児童文学者協会の9月定例運営委員会です。
 ひと月が、あっという間に過ぎていきます。

 写真は、昨日、ベランダから見上げたすじ雲。
 白い絵の具をつけて、大空にひと刷毛。
 空はすっかり秋です。
 
 でも今日は、台風が近づいているせいか、ちょっぴり曇り空。
 会議に出かけるのに、降られなければいいのですが・・・。
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クランベリー(つるこけもも)

2009年09月14日 | Weblog
 月曜日です。 
 土日は「大会議」とかで夫は単身赴任先ステイ。
 私もこちらで、仕事に追われていました。 

 写真は、ベランダのクランベリーの実です。
 さくらんぼのように、赤くてかわいい実。
 赤い実を見ていると、元気が湧いてくるようです。
 
 水やりをしながら、ベランダで暑かった夏を越してくれた花々に「ご苦労さま」と声がけをしている朝のひとときです。
 今週もがんばりましょう。
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夏目雅子の俳句

2009年09月13日 | Weblog
 このところ、来る日も来る日も原稿読みに明け暮れています。
 けれど今週は、火・水・木と予定が入っているので、そのための準備もあります。

 そのひとつが、俳句を作ること。
 先月も仕事の締め切りに追われていて、とうとう句会をお休みしてしまいました。
 どうやら不調がまだ続いているようです。
 
 そこで先日、本屋さんに行って「サライ」の10月号<俳句入門>を買ってきて、原稿読みに疲れると、研究にいそしんでおります。
 読んでいて驚いたのが、若くして亡くなられた女優・夏目雅子さんの俳句。

 結婚は夢の続きやひな祭り
 野蒜(のびる)摘む老婆の爪のひび割れて
 青蚊帳にいつしかとなく落日 
 時雨(しぐれ)てよ足元が歪むほどに
 あの人を鳥引く群れが連れていく

 間断の音なき空に星花火

 これは、27歳で亡くなった彼女の絶句だそうです。
 入院していた慶応病院の病室の窓越しから、夫の伊集院静氏と見た神宮の花火。
 窓を閉ざしているため、音のない花火。それは満天の星よりうつくしく空に咲き・・・。
 感性の鋭い、研ぎ澄まされた俳句です。
 
 さて、私の俳句。
 どうしましょう。
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「夜のカフェテラス」(ゴッホ)

2009年09月12日 | Weblog
 いつだったか美術館でふざけて買ったゴッホの「夜のカフェテラス」のSTEREO VIEWERが、片付けをしていたら出て来ました。
 紙で出来たオペラグラスのようなものを覗くと、「夜のカフェテラス」の絵が3次元の立体に見えるのです。
 カフェの町並みや、イスやテーブル、歩いている人間たちが、切りとった厚紙でできたおもちゃのように。
 立体的に見える「夜のカフェテラス」は、あのゴッホの名画とはまったく様相を異にした「おもちゃ」のような世界です。
 おままごとの紙人形みたいな。

 のぞいた瞬間、いかがわしく思える夜の世界が、(3次元の薄っぺらさが、なぜか、いかがわしく思え、それが逆にわくわく感に)まるで異国で道に迷い込んでしまったような気分になり、おもしろいと思って買ったものです。
 
 でもこうしてあらためて、冷静な気分になって覗いてみると、所詮、おもちゃは、おもちゃ。
 名作の絵画を、このようにして見せるという発想を、美術館が容認していることに、不思議な気持ちさえします。 
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夕闇の仙台堀川公園

2009年09月11日 | Weblog
 昨夕は、マンションの友人の桃華さんにお誘いいただき、夕暮れから夜のとばりの下りはじめた仙台堀川公園を歩いてきました。

 桃華さんに誘導していただき、岩井橋までを歩き、そこからUターンしてもどってくるというコースです。
 秋の日は釣瓶落としといいますが、日が落ちたと思ったら、たちまち、あたりは真っ暗。
 とある橋のところまでくると、人だかりが。
 どなたかが、カモにパンくずを上げているようです。
 どこに、こんなにたくさんのカモがいたのかしらと思うくらいのカモたちが集まっていました。

 暮れなずむ公園は、昼間とは、また違った表情を見せてくれていました。
 桃華さんのおかげで一時間の、楽しい散策となりました。
 でも、あのコース、桃華さんおひとりだったら、きっと30分か40分で歩かれてしまうのでしょうね。
 
 夏の暑さですっかり歩くことに対し、素人になってしまっていました。
 昨日、桃華さんにいただいた書の(アケビの水彩画の描かれた)すてきなお手紙によると、今ごろの季節のことを「新秋」と言うのだそうです。
 新秋のこの季節。
 昨夕の散策を機に、また歩きはじめたいなと思いました。
 いい季節になりました。
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