20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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夏目雅子の俳句

2009年09月13日 | Weblog
 このところ、来る日も来る日も原稿読みに明け暮れています。
 けれど今週は、火・水・木と予定が入っているので、そのための準備もあります。

 そのひとつが、俳句を作ること。
 先月も仕事の締め切りに追われていて、とうとう句会をお休みしてしまいました。
 どうやら不調がまだ続いているようです。
 
 そこで先日、本屋さんに行って「サライ」の10月号<俳句入門>を買ってきて、原稿読みに疲れると、研究にいそしんでおります。
 読んでいて驚いたのが、若くして亡くなられた女優・夏目雅子さんの俳句。

 結婚は夢の続きやひな祭り
 野蒜(のびる)摘む老婆の爪のひび割れて
 青蚊帳にいつしかとなく落日 
 時雨(しぐれ)てよ足元が歪むほどに
 あの人を鳥引く群れが連れていく

 間断の音なき空に星花火

 これは、27歳で亡くなった彼女の絶句だそうです。
 入院していた慶応病院の病室の窓越しから、夫の伊集院静氏と見た神宮の花火。
 窓を閉ざしているため、音のない花火。それは満天の星よりうつくしく空に咲き・・・。
 感性の鋭い、研ぎ澄まされた俳句です。
 
 さて、私の俳句。
 どうしましょう。
コメント (2)
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