20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

椋鳩十児童文学賞授賞式

2010年06月09日 | Weblog
  

 今夜は佐々木ひとみさんの椋鳩十児童文学賞の東京での授賞式です。
 佐々木さん、おめでとうございます。
 この賞は新人作家の第一作に与えられるもので、すでに佐々木さんは鹿児島での授賞式を終えています。
 そして今夜は東京でのお披露目です。

 佐々木ひとみさんの「ぼくとあいつのラストラン」が受賞されたのを一番はじめに知ったのは、もしかしたら私かもしれません。
 椋賞の選考委員会が終わり、そこからいらしたばかりの選考委員の西本鶏介先生が「カトーさん、いま今年の椋賞が決まったよ」と教えてくださったのです。
 
 このところ、賞の授賞式に欠席とお出しすることが多いです。
 産経児童出版文化賞の授賞式も、今年度の赤い鳥文学賞を受賞された、岩崎京子さんの『建具職人の千太郎』(くもん出版)の授賞式も・・・。
 岩崎京子さんにも申し訳なさでいっぱいです。
 このところ児文協のことでばたばたしておりまして、気持ちのゆとりがありません。
 関係者の皆さま、どうかお許しください。

 でも今夜は「佐々木さんだから」と、出席とお葉書をお出ししたのですが、どうも朝から頭痛と咳に悩まされています。
 朝から病院に行って診察をしていただきましたが、熱はないし胸の音も大丈夫とのこと。
 咳止めのメジコンと、総合感冒薬のホグスを出していただいて、いま帰ってきたところです。
 残念ですが、今夜はどうも伺えそうにありません。
 佐々木ひとみさん、ほんとうにごめんなさい。
 ご盛会をお祈り申し上げております。
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ゲラの校正

2010年06月08日 | Weblog
 9月にそうえん社から出版予定の新刊の、ゲラが届きました。
 今日は、その校正をやっています。
 画家の方からキャラクター案もあげていただいていて、本のイメージがふくらんできました。
 着々といろいろが進んでいます。
 編集者のKさんのお仕事は、いつも迅速です。

 虎屋の銀座店で和菓子を堪能しながら研究にいそしんだり、本店の美術館に取材にいったり、Kさんとご一緒にあちこち回ったことを思い出します。
 どんな本になるか、とても楽しみです。

 
 そうそう、昨日のコメント欄にも書いておきましたが、5月30日の上の写真。
「栴檀(せんだん)」という木だそうです。
 はじめて聞く名前です。
 昨日、マンションのサービスカウンターに宅配便をお願いに行ったとき、教えていただきました。
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黒豆焙茶

2010年06月07日 | Weblog
 つい先日、家の近くにオープンしたショッピングモールに入ったお茶屋さんの「三國屋善五郎」。
 そこの黒豆焙茶(ほうじ茶)を買ってきて水出ししてみました。
 ほうじ茶に、北海道産の「光黒(ひかりぐろ)」という黒豆の入った香ばしいお茶です。
 開店記念で20%offでした。

 これからの季節、冷蔵庫で冷たく冷やしておく麦茶が欠かせませんが、この黒豆焙茶。
 その仲間入りをしそうです。
 ほんとうに香ばしくて黒豆の味のする、深くておいしいお茶です。
 
 また、こちらのお店は、紅茶もおいしいです。
 いただきものの、こちらのフレーバーティもとってもおいしくて、マリアージュの紅茶に負けていませんでした。
 優秀な「ティーブレンダー」の方がいらっしゃるお店なのかもしれません。
 おまけにうれしいことに、ひとつひとつの商品がそれなりにリーズナブル。
 
 この「三國屋善五郎」。カルディみたいに、これからハマりそうな予感がします。
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キーボードカバー

2010年06月06日 | Weblog
 パソコンのキーボードカバーが、おんぼろになってきました。
 
 実はこのキーボード、古いパソコンのを新しいパソコンにくっつけています。
 新しいパソコンのキーボードは小さくて、打ちずらくて、ギブアップ。
 私はどうもこういった不慣れなことに対しては、とてもコンサバティブな性分なのです。
 
 そんなわけで、このカバー、もう何枚目でしょうか。
 一番、消耗が激しいのが、AとSとT のところ。
 最も使用頻度の高いアルファベットが、これなのでしょうか?
 それとも私の指癖?

 昨日は銀座のアップルストアに行って、ipadで遊んできました。
 いまだ、ipadの購入者が列を作っていて、お店の人がひとりひとりに日傘のサービスをしていました。
 たしかにいろいろが便利で、時間つぶしにはなりそう・・・。
 
 それより、いつも銀座でパンを買うのはジョアンか、ビゴに決まっているのですが、きまぐれで入って買った木村屋の「チーズパン」
 帰宅してオーブントースターでちょっと焼いて食べたら、すごくおいしくて、ちょっと感動しました。
 たっぷり入っているクリームチーズのマイルドさと、表面がかりっ、中がもちっとしたパン生地が絶妙なバランス。紅茶にもよく合いました。
 木村屋は、「あんパン」だけではなかったのだと認識した瞬間でした。

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枇杷の実

2010年06月05日 | Weblog
 いつも歩いている道に、枇杷の実がこんなにたわわに実っていたなんて、気がつきませんでした。

 どうも普段使いの、1ヶ月使い捨てのソフトコンタクトレンズは、かなり度数が弱そうです。
 でも日常使いは、活字を読んだり書いたりすることを優先しているので、どうしても視力の弱いものを使いたくなります。
 会議などで老眼鏡をかけていらっしゃる方がずいぶんいらっしゃいますが、老眼鏡と無縁なのは、このコンタクトレンズのおかげです。

 実は、私と同い年の眼科の先生に、教えていただいたのです。
 その先生も近視で、コンタクトレンズを愛用しているとのこと。
 でも診察では毎日、細かい字のカルテや患者さんの目の中をのぞき込まなければなりません。
 ですから、きちっと見えてなおかつ手元も見える。それが必要最低限の条件。
 それを満たしてくれる方法が、コンタクトを1ヶ月使い捨ての普段使い用と、度数の少し強めの1日使い捨ての外出用、二種類を用意して使い分けること。
 なるほど、それをはじめてから、とっても目が楽になりました。

 でも、大好きな散歩道に実っていた「きいろいもの」が、枇杷だと気づいたのが、すでに実が熟し、たわわに実ってからというのもお粗末です。

 昨日の金曜日は、夫は東京で会議。
 夕方には帰宅したので、一緒にお夕食を。
 この土日は、のんびりしたいです。
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ベランダへの珍客

2010年06月04日 | Weblog
 仕事をしていたら、リビングのあたりから、甲高いムクドリの鳴き声が。
 忍び足で、リビングのベランダをのぞいてみたら、やっぱり、彼(彼女?)でした。
 
 きょときょとと、手すりの上から、あちこちを見回しています。
 なにを探しているのでしょう?
 はぐれてしまった、友だちでしょうか?
 
 カメラを向けたら、こっちを睨みつけました。
 侵入者のくせに、なんとも上から目線です。

 ずいぶん前、こつこつと足音がするのでふりむくと、鳩がリビングを歩いていたことがありました。
 開け放していたところから誰もいなそうなので、入ってきてしまったらしいのです。
「キャー!」
 私の叫び声に驚いた鳩が、部屋中をばたばた跳びはね・・・。
 出て行ってもらうのに、ひと苦労したことがあります。
 
 お隣に日経新聞ビルが建ってから、その高さが鳥たちにとってはひとときの休憩場所になっているようです。そこからまた上へ飛んでいくための。
 と、そんなわけで、願わくばムクドリが、鳩の二の舞を踏まぬ事を祈るばかりです。
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沈みゆく夕日

2010年06月03日 | Weblog
 今日は午後から会議です。
 ここが正念場かもしれません。
 書類とにらめっこしながら、みんなでもうひとがんばりしなくてはなりません。

 昨日は、じめっとしがちなこの季節にしては空気がからっとして、いいお天気でした。
 写真は、夕日が稜線に沈んでいく瞬間です。
 まんまるの、ほんとうにきれいな夕日でした。
 沈みゆく太陽の、ほんの一瞬。
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コミットするということ。

2010年06月02日 | Weblog
 公園の池のそばで、カモがけんかしたり、じゃれあったりしながら、3羽でくっついて歩いていました。
 けんかのシーンといったら、そりゃあ過激です。くちばしでつっつきあったり、叫び声をあげたり・・・。
「仲よくするのよ」って、おもわず仲裁に入ろうかと思ったくらいです。

 それなのに、ひとしきり時間が過ぎると、また三羽はぞろぞろとくっついて移動します。
 ひとりぼっちはさみしいのでしょう。だからけんかしながらも、一緒にくっついているのです。
 
 数年前、児童文学の世界では、金子みすずの詩の中でも秀逸とされる『わたしと小鳥とすず』に出てくる「みんなちがって、みんないい」という、印象的なフレーズに触発され、「そのままの自分でいい」という自己肯定の物語がたくさん生まれました。
 そのときは、その自己肯定が新鮮で、それなりの評価も得ました。
 
 しかし、現実の子どもたちの世界はさらにその先をいっていて、「そのままの自分」を自ら認め、肯定したそのあと。
 自己肯定した子どもが、他者とどうコミット(かかわりあいを持つということ)できるか。そこまで描いて欲しいと願うようになってきました。
 
 おおらかに、他者、あるいは仲間たちとのつながりを作品の中で謳い上げることの出来た、過去の時代と比べ、今はつながりあいの方法を描くことがほんとうに困難になっています。
 これまで、思春期の子どもたちの心情を描いた作品は、「ひりひりした感情」を描きながら、ある意味社会からデタッチメントするという手法の作品が多かったような気がします。
 またその「ひりひりした感情」が、読者である子どもたちの胸のどこかに触れ、「自分と一緒」という共感性を生み出していったことも事実です。
 しかし、そういったところに立ち止まっていることに、読者も、私たちも、そろそろ疲れを感じ始めてきているようです。
 他者とコミットメントできる方法を模索した作品を読みたい、という気持ちが出て来たのです。
 
 そのひとつの方法を作り上げた例としてあげられるのが、今年度日本児童文学者協会賞を受賞した『園芸少年』(魚住直子・講談社)かもしれません。
 他者と、どうコミットするか。
 この『園芸少年』のゆるやかさ・・・、友だちとのゆるやかなコミットメントの方法をユーモラスに描いたこの作品の視点は、まさにひとつの例といえるような気がします。
 
 カモたちだって、けんかしながら、仲間とどうコミットするかを模索しているのです。
 人間も、児童文学もそのことへの模索という点からいったら、同じかもしれません。
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June bride

2010年06月01日 | Weblog
 今日から6月です。
(写真は、画像サイトからお借りしたフクシアの花)  
 
 数十年前、私はJune brideでした。
 そう、6月の花嫁でした。

 母たちからは、黒留袖を袷にするか単衣にするか、「中途半端な季節」と恨めしそうに言われたものです。
 当時は結婚式といったら、春か秋が定番でしたから。
 昔から新しもの好きだった私は、June brideの先駆けだったというわけです。
 案の定、当日は雨でした。
 けれど披露宴がおわるころには、すっかり晴れて、まばゆいばかりの夕日が。

 息子夫婦は9月。娘夫婦は10月に結婚式をあげました。
 息子たちの結婚式も、September rain、雨でした。窓に伝わる雨のしずくと、その日の主役である彼女の弾くピアノの音色が、すごく合っていたのをおぼえています。
 娘たちの結婚式は、10月の晴れた青空の日でした。
 披露宴会場の外にあったプールには、ひかりの粒がきらきらと躍っていました。

 記憶というのはこんなふうに、必ず、お天気とワンセットでインプットされているから不思議です。
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