20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

アゲハチョウのやってくる木

2012年07月10日 | Weblog
             
 
 毎年春から夏にかけて、この星のような小さな花に、アゲハチョウがやってきます。
 その昔、まだ幼稚園児で昆虫博士だった息子が虫取り網を持っては、庭のその木のあたりをうろうろしていました。
「ここに狙いを定めていれば、きっと、アゲハチョウがやってくるから」と。
 もっと小さいころは電車の名前をすべて諳んじ、その後は恐竜そして昆虫とさまざまに興味が変わっていったものです。

 娘夫婦の3歳の息子も、いまは恐竜から「おさるのジョージ」「仮面ライダーフォーゼ」まで、幅広い好奇心で人生を見つめています。
 先日も恐竜のジグソーパズルを見て、「これは恐竜の時代が、ごちゃごちゃだよ」などと鋭い指摘をしていました。

 子どもたちや孫たちが興味を持ち始めると、いつの間にか私たち大人までそのことに鵜の目鷹の目になるからおかしいです。
 これを世間では、「○バカ」というのでしょうか。
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夏の記憶

2012年07月09日 | Weblog
           
           
 
 公園に、深紅の葵の花が・・・。
 空に向かってまっすぐのびる葵の花を見かけると、夏の暑さを思います。

 それからこの夾竹桃を見て思い出すのが、秩父の父と母のことです。
 両親とも真夏に亡くなり、病院通いをしていたころ、この夾竹桃の赤い花があたりに満開でした。
 
 そんなお花を見ているだけで、あの日の記憶が蘇ってきます。
 記憶というのは、風景とワンセットになって胸の奥底に眠っているものなのだということを、折々に気づかせてもらっています。

 また今年も、暑い夏がやってきました。
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お蕎麦屋さん

2012年07月08日 | Weblog
             

 土曜日は用事がない限り毎週ほとんど、銀座の行きつけのお蕎麦屋さんで夫とランチをしています。

 銀座で有名なお蕎麦屋さんといったら、文人たちも通っていたそば処「よし田」です。
 あちらは、コロッケ蕎麦が有名です。
 コロッケといっても鶏肉ミンチと山芋で作った薩摩揚げのようなものが、お蕎麦の上にのっていて、さっと煮てある長ネギがまたおいしいのです。
 
 でもこの「よし田」、銀座といっても7丁目の新橋寄りの銀座の外れにあります。
 ですからわざわざそこまでいくのが面倒なので、つい4丁目界隈で・・・・。

 近ごろは健康志向で、ランチといったら夫も私もお蕎麦オンリーになりつつあります。
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新刊2作ご紹介

2012年07月07日 | Weblog
 新刊を6冊ほどご恵贈いただいておりますが、ばたばたしているためご紹介がたいへん遅れてしまい申し訳ございません。
 本日は、そのうち2作のご紹介を。

            

『ヴァンパイヤの恋人 誓いのキスは誰のもの?』(越水利江子・ポプラカラフル文庫)
 ご存知、越水利江子さんのロマンティック・ホラーのシリーズの第1巻です。
 この物語には、女の子たちがわくわくするような小道具や、色彩豊かなうつくしい描写がたくさん出てきます。
 少女マンガに登場するようなすてきな男の子たちとうつくしい主人公。ヴァンパイヤのぞっとするようなうつくしさと冷たさ。
 それらを耽美的とも思えるうつくしい筆致で描いているのですから、人気がでないはずがありません。

 ストーリーは、母親と二人暮らしだった主人公の「ルナ」が、母親の死と共に、ある島のある学園に連れていかれるところからはじまります。
 母親からもらったラピスラズリの石のはめこまれたペンダントを身につけて。
 
 越水利江子さんは、この作品の中でさまざまな素養を垣間見せてくれています。
 絵画的素養、石へのこだわり、好きな絵本へのこだわり、そしてうつくしい男たちとの恋物語・・・。
 長年きっと胸のなかに溜めてきた、そういった素養がこの作品で一気に花開いているのを感じることができます。
 島の王家である父親との関係(1巻ではまだ姿を見せておりませんが)そして、ヴァンパイヤとの関係。
 母親を亡くした、このうつくしき王家の姫は、これからどんな人生を歩いていくのでしょう。
 わくわくと興味を惹かれながら、ストーリーは2巻へと続きます。

            


『まぼろしの薬売り』(楠章子・あかね書房)
 薬のぎっしりつまった、重たい柳行李を背負った師匠の「時雨」と弟子の「小雨」は、医者にもかかれず病に苦しんでいる村々の人びとを助けるため、ふたりで旅を続けています。
「時雨」は、親姉弟を亡くし、絶望の淵を彷徨っているとき、仙人に出会います。そこでいろいろな生きる術を教えてもらうのです。
 薬屋として生きているのも、その時教わった薬草の研究がはじまりです。
 また「小雨」も、はやり病で村の人びとが次々と亡くなる中、生き残った少年です。
 ひょんなことからその少年を助けたことで、ふたりはこうして薬屋としての旅に出ているのです。
 ふたりともこころの奥底に深い傷を背負い、だからこそ病に倒れている人びとに対し、誠実に向き合えるのでした。

 そのふたりの出会った村のいろいろな物語がここには収録されています。
「椿屋敷の娘」「なみだ病の生き残り」「バカ吉の薬」「土もこの目玉」
 ひとつひとつの物語の奥には、深い人生が横たわっています。生きること。死ぬこと。
 それらと真正面から向き合っています。
 そんな物語を包んでいるエッセンスは、やさしさ。
 楠さんの人間を見つめるやさしいまなざしが、どのお話からもじわっと沁みてきます。
 やさしい、女のような「時雨」と、元気のいい「小雨」の関係にもご注目ください。

 皆さま、ぜひお読みになってください。

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合評会

2012年07月06日 | Weblog
             

 今日は仲間うちの読書会「Be-子どもと本」の合宿の予定でした。
 ですが、今回は予定のつかない人が多く、今日だけの一日創作合評会。
 その後、打ち上げの飲み会ということになりました。

 読書会の代表であるHさんのお宅を開放してくださるそうです。
 私もばたばたと忙しく合宿欠席組でしたが、一日だけの合評会になったので、仕事の都合をみて、途中から参加させていただこうと思っています。

 いつもは読書会だけですが、こうして一年に一度だけ、それぞれの作品の合評会を行うというのは、とてもいい機会です。
 今回は合宿は出来ませんでしたが、合評だけでもできて、ほんとうによかったです。
 なんと言っても、我々は書き手なのですから。
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白桃の緑茶

2012年07月05日 | Weblog
            
 
 今年も、冷めたいお茶の季節になりました。
 毎年、近所のショッピングモールに入っている三國屋善五郎に行って「白桃の緑茶」を買ってきます。

 先日来、昨年の「葡萄の麦茶」が残っていたので、それで冷茶を作っていましたが、お食事のときに飲むと、どうもあの葡萄の自己主張とお食事が調和しないことに気づきました。

 やはり白桃緑茶をと思って出かけたら、なんと季節限定のお茶で、発売は7月14日からだとか・・・。
 仕方なく、パウダー緑茶を買ってきました。
 お抹茶の入ったグリーンの、とてもきれいな日本茶です。
 
 でも、冷やして飲んでみたら、やはり白桃の緑茶の方がおいしい・・・。
 あの白桃の緑茶は、独特の味わいがあります。
 お近くに、三國屋善五郎がありましたら、ぜひ!
 
 この季節。
 麦茶ではなく、こうした冷たい緑茶というのも、なかなか乙なものです。
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雨のしずく

2012年07月04日 | Weblog
             
  
 雨上がり、草の上にころころとした水晶のような、雨のしずくが・・・。

 梅雨の季節は鬱陶しいですが、雨上がりに時折、こうしたステキな自然からのプレゼントと出会うことがあります。
 なんて、きれいなんでしょう。
 見ていたら、雨のしずくが葉っぱのみどりのすべり台を転げ落ち・・・。
「ぽろろん・・・」
 しずくの、転がり落ちる音でも聞こえてきたような気がしました。
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道路元標

2012年07月03日 | Weblog
            
 
 お江戸日本橋のたもとには、道路元標のプレートがあります。
 国道1号、4号、6号、14号、15号、17号、20号は、この日本橋にある道路元標のプレートが起点となっているのだそうです。
 ここが東京から出発したとき、何キロと測定する起点の場所だそうです。

 
 今日は夕方から神楽坂の日本児童文学者協会の事務局で、第一回目の常任理事会です。
 4月から一般社団法人に移行した日本児童文学者協会では、会長職がなくなり、理事長・副理事長体制になり、理事の数も増えました。
  
 理事長には丘修三氏が、副理事長には私・加藤純子と、関谷ただし氏の2名が就任いたしました。
 他に常任理事は、きどのりこ氏、西山利佳氏、事務局長の藤田のぼる氏です。
 この常任理事5人で、二年間、丘修三理事長をお支えし、協会のために精いっぱいがんばっていく所存です。
 
 未熟ではございますが、どうぞお力添えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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さまざまなパスタ

2012年07月02日 | Weblog
            
            
 
 日本橋三越の地下一階には、イタリア食材のお店「EATALY」が入っています。
 壮観なのが、パスタの種類の多さ。
 見ているだけで,楽しくなってきます。
 バルサミコ酢や、ビネガーの種類も豊富です。
 生ハムも、うす~くカッティングして,店頭販売しています。

 たまにパスタを作りたくなると、ここにやってきます。
 ここに来れば、パスタの材料はすべてOK。
 パン好きの夫は、何種類かのフォカッチャを買っていました。
 
 その下の地下二階にある「Fortnum & Mason」は、スコーンが、帝国ホテルよりどこよりおいしいです。
 スコーンを銀紙に包んで、ちょっとオーブントースターで温めると、クロテッドクリームにとてもよくあいます。

 新館が出来てからの日本橋三越は、ほんとうに食材が充実していてうれしくなります。
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日本橋室町界隈

2012年07月01日 | Weblog
           
           
 
 日本橋には関東大震災まで、魚河岸があったのだそうです。
 しかし日本橋が東京の中心地として栄えると、魚類の鉄道輸送の関係と河岸の狭さから、移転問題が起こり、大正12年の関東大震災で魚河岸が焼失したのを機に築地へと移転したのだそうです。
 日本文学者のロバート・キャンベルさんからそのお話を聞きました。

 ですから日本橋には、お海苔屋さん、つくだ煮屋さん、蒲鉾やはんぺんのお店、かつお節屋さん、など老舗のお店が軒を連ねているのです。

 写真は三越の七夕飾り。
 そして室町にある、本屋さんの看板。
 日本橋っぽい風情が,選書のセンスとともに大好きな本屋さんです。
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