私たち、子どもの本に関わる出版社、編集者、作家、翻訳家、画家、研究者などで作っている「フォーラム・子どもたちの未来のために」では、去る10月6日にシンポジウムを行いました。
「共謀罪と表現の自由ーわたしたちはどう抗うかー」
そのシンポジウムの最後に、緊急提案をいたしました。
選挙告示前のアピール文ではありますが、下に貼り付けておきます。
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私たちは衆院選での「野党共闘」を強く求めます!
私たちは、子どもの本に関わるものの立場から、出版と表現の自由を守り、未来の子どもたちに平和で民主的な、自由闊達に意見をいうことのできる社会を残すため、これまで様々な活動をしてきました。
しかしながら、特定秘密保護法の成立以来、安保法制、共謀罪と、政権の暴走はとどまるところを知らず、立憲主義、民主主義を無視したその強権的な政治手法には拍車がかるばかりです。
くわえて、緊迫の度が増す北朝鮮問題では、アメリカの強硬姿勢に追随して危機を煽るばかり。北朝鮮の核開発やミサイルによる挑発が許されるものでないことはいうまでもありませんが、その「対話」の道を閉ざすような対応は、平和憲法を持つ国のリーダーとは思えず、戦争につながる恐怖さえ感じざるを得ません。
私たちは、こうした政治の流れにストップをかけることが最も重要なことだと考え、今回の衆議院選挙において、立憲主義・民主主義を基盤とした「野党共闘」が実現することを強く求めます。
現在の小選挙区制の下では、政権与党に対する対抗軸が一つにまとまらない限り、勝負にすらならないことは火を見るよりも明らかです。
反対意見は数の力で押しつぶし、不都合な情報は公開せず、憲法の規定に従って開かれるべき臨時国会までも自己都合の解散の道具にしてしまう・・・こうした権力の私物化と横暴をまず止めることからしか民主主義への道は開けません。
「野党共闘」は現政権にブレーキをかけるきわめて現実的な手段であると同時に、安保法制への反対運動を通して形作られた市民の熱く切実な思いの結果でもあります。私たちの思いを分散させ、死に票とさせないためにも野党各党による「共闘」実現のための賢明な判断をここに強く求めるものです。
2017年10月6日
「フォーラム・子どもたちの未来のために」実行委員会
絵本学会、絵本作家・画家の会、童話著作者の会、日本国際児童図書評議会、
日本児童図書出版協会、日本児童文学者協会、日本ペンクラブ子どもの本委員会