毎月11日は「鉄写同好会」の日。
詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。
仕事先へ向かう途中の南海電鉄難波駅。
関西空港連絡特急のラピート(rapi:t)だ。
乗車する電車の発車時刻が迫まる中、あわててスマホを向けたが、
その中で、かろうじて掲載に堪える写真はこの一枚だけ。
それで、日頃お世話になっているサイモンさんのブログの中に、
その魅力をふんだんに伝えている記事があるので紹介したい。
この記事の印象を2年経った今でもはっきりと覚えているのだが、
ラピートの前衛的ながら、どこか懐かしさを感じさせるフォルムを
サイモンさんは「鉄人28号」のようと形容されている。
子供の頃、鉄腕アトムと並ぶロボットヒーローが「鉄人28号」 で、
確かにラピートのフロントはその「鉄人」の面構えを想い起させる。
一方で、私にはもうひとつ懐かしさを感じさせる記憶があって、
それは、子供の頃見た映画「海底2万マイル」に登場する潜水艦「ノーチラス号」だ。
電車と潜水艦とでは根本的にフォルムが異なるが、
ノーチラス号の鋭角的なフロントや特長的な丸い窓の記憶がラピートに結びついているのかもしれない。
さて、その「海底2万マイル」、フランスのSF作家ジュール・ベルヌの小説をディズニーが映画化したものだが、
子供の頃の私はSF小説にかなり入れ込んでいて、
深海や宇宙、さらには時空の彼方と未知の世界に熱い思いを馳せたものだった。
そのきっかけとなったのが「タイムマシン」や「宇宙戦争」などジュール・ベルヌの小説で
中でも「海底2万マイル」にはとりわけ強い思い入れがあった。
それは、ある漫画雑誌で「アメリカのディズニーランドには同名のアトラクションがある」と知ったときからで、
未知なる深海の世界を体験できるそのアトラクションに強い憧れを抱いたものだった。
現在、東京ディズニーシーにも同名のアトラクションはある。
しかし、それは深海に見立てた館内を
潜水艦のキャビンを模した乗り物で移動するもので正直なところリアリティに欠ける。
一方で本場のアトラクションは、本物さながらのノーチラス号が実際に潜水するもので
その迫真の疑似体験への憧れが子供心に刷り込まれたのだと思う。
今に話を戻す。
結局、そのノーチラス号に乗船することはできなかったし、
この先もそれが叶うことはないかもしれない。
しかし、それはそれとして、ラピートにならいつでも乗り込むことができるし、
そうすることで、あの丸い窓に流れる景色を眺めながら、
多少なりとも近未来への旅を味わうことができるのでは...と思った。
たとえそれが、昔、夢見た旅とは似つかぬものであったとしても。
リンゴ・スターがほのぼのとしたボーカルを聴かせてくれる。
♪ Octopus's Garden The Beatles
リンゴ・スターといえば、もうひとつ思いつく曲が「イエロー・サブマリン」
この人も「海の中」が気になるようだ。