長浜情緒 夏編、最後のテーマは「モダン」というくくりとした。
今回は、これまでの「道」や「信仰」といったいわば古くからあるものに対し、「新しい長浜」を紹介する。
その表現として、「洗練」や「洒脱」など、もう少し気のきいた言葉がないものかとあれこれ思案した結果、
「モダン」という言葉に落ちついたのだが、
「現代的」など言葉の意味とは裏腹にその語感の古めかしさが、新旧混然とした長浜にふさわしいのではと思った次第である。
ということで「モダン」な長浜をご紹介。
街歩きをしながら写真を撮るのが好きである。
ひと目でその街とわかる風景もそうだが、路地裏などになにかしら惹かれるものがあってカメラを向けることも多い。
それらは、時には数十枚もの写真となって残るのだが、当ブログで紹介している写真はその中のほんの数枚でしかない。
ほとんどの写真は、撮ったときには何かしら撮影意図があった(漠然とながらも...)にもかかわらず、
それが忘れ去られて単なる記録として存在するだけとなってしまう。
今回、ほんの思いつきから、「記録」の一部を蔵出しする結果となったが、
たとえば「組み写真」という手法を使えば、たくさんの写真を「記録」から救えるのではないかと気づいた。
さらには、被写体に向き合う前から、もっと明確な撮影意図を持つことができるのではないかとも思った。
「組み写真」というものについて、今はまだ、「関連する複数の写真を組み合わせる」ということ以外まったくわかっていないし、
今回の「長浜」にしても、勝手にテーマを決めて、それにこじつけた写真を羅列しただけでしかない。
しかし、それはそれとして、一連の記事を編集しながら、「組み写真の手法を学びたい」と強く感じた次第である。
そして今回も、琵琶湖の風景で締めくくっておきたいと思う。
なんとなくの選曲。
「写真」という言葉から思いついたジム・クロウチの小曲。
Jim Croce : Photographs And Memories