折にふれて

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習作 冬の余呉カーブ  鉄写同好会

2019-01-12 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。

※今回、運行が遅れました


久しぶりに、余呉で列車を撮ってみよう──。

その日冬至は、琵琶湖の夕景、竹生島に落ちる夕日が目当てだったが、

それまでの時間、余呉で列車を撮ろうと、ふいに思い立ったのだった。

余呉は湖北の山間にありながら、鉄道ファン、とりわけ撮り鉄にとっては、よく知られた地でもある。

というのも、JR余呉駅近くの大カーブは見通しもよく、大きく弧を描きながらやってくる特急「しらさぎ」を撮る絶好の 撮影ポイントだからだ。

午前中、通常なら逆光となるが、適度な曇りがその条件を緩めてくれている。

そして、いい具合に霧も出てきた。

フォトジェニック!

思わぬ幸運に、心躍ったのだが...。


Sony α99  F2.8G/70-200㎜ (f/5,1/1000sec , ISO400) 

 

結果、さほど満足のいくものとはならなかった。

いつ撮っても、だれが撮っても同じような写真にしかならなかったからだ。

その風景に出会った瞬間の感動を伝えることができないのは、

ど素人だから仕方のないこととして、

これだけの条件に恵まれながら、平凡な写真となったことが悔しくてしようがない。 

そこで...。

いったいどこに問題があったのか、恥ずかしながら、この場で振り返ってみることにした。

まずは、撮影ポジションの問題。

向かってくる列車の迫力を伝えるためには、もっと列車と正対できるポジションを選ぶべきではなかったのか。

できるだけ、列車を長く入れたいとの思いからこの場所を選んだのだが、

列車に向き合う角度が浅く、ただ通り過ぎる列車を撮っただけの感が強い。

また、後尾が欠けてしまったのもポジションのせいだ。

第二の反省は、もっと望遠で狙うべきだったということ。

せっかくの霧を、圧縮効果を高めて、列車との距離を縮めて表現したなら、

さらに向かってくる列車の迫力を増すことができたのではなかったろうか。

そして、もっとも反省すべきは、「思いつき」で撮ろうと思ったことだ。

実は、撮影直後のモニター確認でもすでに違和感はあった。

撮り直すことも考えないでもなかったのだが、

琵琶湖へ向かうことに気がせいてしまって、

さらに1時間も列車を待つことができなかったのだ。

 

写真を撮ることそのものは楽しいのだが、

この余呉に関しては、今、思い出しても悔しい。

次回、万全な計画の上に撮り直すことを心に誓った次第だ。


自分への慰めでもないが... Take it easy!


Eagles   Take It Easy

グレン・フライが亡くなって、この一月でちょうど3年。

この曲に何度も励まされことを思うとさみしい限りである。

 

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