鹿児島県の十島村に「宝島」という素晴らしい名前の島がある。私は昭和60年4月から3年間、この島の中学校と小学校に、兼務の教頭として勤務した。当時、島の人口は約160名。児童生徒数は20名位の小さな島である。当時は500㌧の十島丸が、鹿児島港から6日おきに出港し、約20時間かかった。でも、冬になって海がしけると、欠航もたびたびあったが、島での生活はそれなりの知恵があり、そんなに困ることはなかった。私は教師として10校を経験したが、この学校が最も懐かしい。貴重な経験をさせてもらったと、とても感謝している。
南さつま市 川久保隼人(72) 2007/6/8 毎日新聞鹿児島版掲載
南さつま市 川久保隼人(72) 2007/6/8 毎日新聞鹿児島版掲載