はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

つゆ

2007-06-15 17:14:20 | アカショウビンのつぶやき
 
梅雨入りしたのに雨は降らず、毎日、庭の水撒きに追われていました。
ご当地「からいも」農家の悲鳴がやっと届いたのか、昨日から雷鳴轟く土砂降りの雨です。
大隅地方は過去に渇水で苦労したことはありませんが、最近の異状気象では
「過去に例がない…」と言うケースが多いので油断できません。

葉っぱを垂らした紫陽花なんて可哀想。
大粒の雨に打たれるガクアジサイは武者ぶるいしてるみたいです。
お隣さんの畑でも、レースの葉っぱのキャベツたちが、また一回り大きく成長することでしょう。
すべてのものに、恵の雨でありますように。
豪雨の被害などでませんようにと祈るアカショウビンです。

ふるさとの山

2007-06-15 16:28:48 | はがき随筆
 
クラス会帰りの女生と電車で乗り合わせた。10年ぶりの故郷鹿児島市は、随分と様変わりして便利になっていたと。日豊線車中からの桜島に感激しながらの数十分。久しぶりの帰郷で、やはり桜島は鹿児島のシンボル的な存在と痛感された由。分かる気がする。
 桜島を見ただけで帰郷した実感に浸れるのは、鹿児島県人の気質かも知れない。その方の喜びを、わが事のように感じながらの一時間のちょっとした出会いだった。
 化粧気のない実直でバイタリティあふれる彼女は、愛知県在住の65歳。目の輝きが心に残る人だった。
   霧島市 口町円子(67) 2007/6/15 毎日新聞鹿児島版掲載
   写真はbsanchorさんからお借りしました