5月、耳納山のふもとで真っ白な花に覆われたナンジャモンジャの並木を通った。雪をかぶったような並木は遠くからでも見え、木の名は一度で覚えた。実がなると聞いて先日、山道の紅葉を楽しみながら訪ねてみた。
葉は紅葉することもなく、それらしい実はなかった。時期が遅かったのだろうか。あきらめて帰ろうとした時、たった1個見つけた。深いぷとう色をした8㍉ほどの丸い実。触ると意外に硬い。果肉は薄く種が一つ。1個なりとも見せてくれた木に感謝。次は鈴なりのころ訪ねてみたい。二度、三度足を運ばせる並木である。
出水市 年神貞子(71) 2007/12/5 毎日新聞鹿児島版掲載
葉は紅葉することもなく、それらしい実はなかった。時期が遅かったのだろうか。あきらめて帰ろうとした時、たった1個見つけた。深いぷとう色をした8㍉ほどの丸い実。触ると意外に硬い。果肉は薄く種が一つ。1個なりとも見せてくれた木に感謝。次は鈴なりのころ訪ねてみたい。二度、三度足を運ばせる並木である。
出水市 年神貞子(71) 2007/12/5 毎日新聞鹿児島版掲載