1998年1月7日 信貴山~高安山(和子と)
2001年1月7日 丹波・蛇(おろち)山(低山徘徊派他)
2012年1月7日 天理・竜王山(和子と)
2014年1月7日 天理・竜王山(幸ちゃん、和子と)
1998年1月7日 信貴山~高安山(和子と)
能勢北口駅近くのOさん宅前に車を置かせて貰い、いつもは車で通る広い道を登っていく。信貴山バス停から門前町に入ると急に参詣者が多くなった。寅年の今年は例年の3倍もの初詣客があったと昨夜の夕刊に出ていたが、今日は初寅で特に人が多いようだ。本堂にお参りし、空鉢堂へ続く石段を登る。つづら折れの道にとぎれなく続く赤い鳥居の急坂を快調に登り、頂上空鉢堂に着く。
信貴山城跡から高安山に向かう。ようやく土の道の感触が味わえる急坂を下り、奥の院への道と分かれて雑木林の中を行く。大阪側から来る人に何度か出会う。狭いコル状の所から緩く登っていくと高安城倉庫跡への分岐があり、そこから意外に早く信貴生駒スカイラインに飛び出した。道を横断して斜面を登るともう一つ舗装路があり、左へ少し行った斜面を短い梯子で登る。
笹原の中をわずか進むと灌木に囲まれた狭い高安山の頂上だった。木の間越しの展望は、南に白いレーダードーム、西に陽を浴びた東大阪の町並。北に小山があり、頂上の注連縄を張った二つの巨岩に続く長い石段が見える。その向こうに生駒山。少し寒くなったので、酒飲み夫婦はとりあえず焼酎のお湯割りで暖まる。その後はラーメンで昼食。
立石越~久安寺~志貴畑経由で奥の院にも寄ることにする。梯子を下りて先の舗装路を北に行くと、金網の中にクジャクなど沢山の鳥が飼われている。向かい側に「宇宙念波研究所」の看板、どうも新興宗教の施設らしい。犬を何十匹も飼っている所もあった。立石越は明るく開けた園地のような所で、大阪側の展望が美しい。右折してスカイラインに架かる橋を渡る。左手に生駒山、右に信貴山、正面に矢田丘陵を見ながら、平群谷に向かって舗装路を下る。
信貴畑から北600mほどの奥の院へ往復する。山間の田園風景の中を行き山門をくぐると、中は意外に広く鐘楼があり、鳥居があり、社殿があり、大きい仏像(多聞天など)がありと、完全な神仏混交式の聖地だった。聖徳太子の他に、楠正成にもゆかりの所だという。拝観を終えて集落の中を通り、地図と首っ引きで東南の勢野に向けて下る。やがて町並みが近づき東勢野に入り、ドンぴたりスタート地点に帰り着く。昼食時間すら腰も下ろさず終日殆ど休まず歩き通したが、読図の復習もできたし、低山ながら良いトレーニングになって満足の一日だった。
2001年1月7日 丹波・蛇山(おろちやま)
「丹波のたぬき」さんの肝いりで行われる、今年の干支の山での低山徘徊派オフが、二人にとっては今年の初登りになる。集合場所・山南であい公園は至山、石金山の登山口にあり、今日登る蛇山は加古川越しに西北に、背後の岩屋山や篠ヶ峰、千が峰に比べると丘のように見える。MLメンバー以外にも「たぬき」さんの無線仲間、山南町の方などを含め総勢24人の大パーティになる。見送りに来て下さった山南町観光協会会長さんからバンダナや地図などを頂き、下山場所の和田小学校に移動する。車を置かせて貰って左手に山を見ながら、町並を東へ歩いていく。中腹に注連縄を巡らした大きな岩があり、その下で祭拝が行われているのが仰がれる。稲荷神社の赤い鳥居が登山口である。すぐに神社横を過ぎて、山道になる。
先導はボランティアで町の自然を守っておられる藤原さん。ときどき振り返っていろいろと教えて下さる。四国88箇所を模した石の地蔵をいくつか見ながら、共同アンテナが二本立つ最初の小ピークに着く。ここからアカマツが多い尾根道になる。少南側の展望がよい258mピークで小休止。集合場所だった公園の上の至山(イタリ山)から右へ石金山に続く稜線、左やや遠くに妙見山が見える。やや勾配が強まり小さな岩場を登る。ピークを越えて緩く下ると北北西に向かってきた道は、ほぼ西に行くようになる。
けっこう上り下りがあるなあ」と声が挙がる頃、南南西に蛇山山頂が見えるピークに立つ。「城山まで440m」の標識があった。山頂近くの石積みに何人かの人影が見える。
緩く登り返して15分ほどで頂上についた。「蛇山356m」の標識を付けた木の枝越しに、うっすらと雪を被った千ヶ峰が望見される。
南側の少し低い所が天守跡で先ほど見えた人たちが食事をされていた。こちらから見ると、石垣が何段にも残っていて山城址の感じが濃い。さらに一段下の町を見下ろす広場で荷物を下ろす。全員の自己紹介のあと、思い思いに陣取って昼食になる。食事が終わる頃から、午後は崩れるという予報通りチラチラと雪が舞ってきた。
頂上からはほぼ南に向かって、滑りやすい急坂を下る。岩の露出した所では、低い位置にロープが張ってある。途中に深い空堀跡や下知殿曲輪、南曲輪などの小広場がある。雪は次第に激しくなり、みるみる両側の雑木林やザック上を白く染めていく。親縁寺への分岐からは緩やかなジグザグの道になり、やがて笹原の中を通って小学校の裏に出た。
関東へ転勤するdameちゃんを歓送するイベントを終えての帰途、予想以上の急な積雪で国道は長い渋滞、ようやく中国道に入ったら神戸JCTでは6時間も足止めを喰い、帰宅は23時前になった。しかし丹波の自然と人の優しさは、いつまでも心に残ることだろう。素晴らしい新春山行だった。
2012年1月7日 竜王山(和子と)省略
2014年1月7日 竜王山(幸ちゃん、和子と)省略
*過去の今日はどこの山に登っていたかを振り返ってみました。このシリーズは新しい山行報告ではなく、かなり古い記録や写真も含んでいます。山行の際には、必ず最新の記録をご参考ください。*