ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

妖怪退治といえば…

2007-07-22 09:44:36 | 読書日記


この、ご存じ西遊記。
天竺へお経を求めて旅をする三蔵法師を守るお供の悟空、八戒、沙悟浄からして、すでにサル、ブタ、カッパの化身。三蔵の乗る馬ですら西海竜王の子供です。

公開中の映画「西遊記」はTV放映中と同じメンバーのようですが、TVで見る限りでは孫悟空役の香取慎吾が「なまか」を連発して、友情を安売りしているような薄っぺらい感じで、あまり好感をもてませんでした。

彼らが道中さまざまな妖怪と闘いながら旅をする物語を初めて本で読んだのは、親父の「大法輪」という宗教雑誌の連載小説でした。
そのご何度かいろんな人の訳で読みましたが、今回は4月中頃、ふと書店で手にしてパラパラとめくっているうちに、蓬田やすひろさんの美しい挿絵に惹かれてレジに行きました。

読んでみて、オビにある「今までで一番美しい西遊記」という惹句が決して大げさでないと思いました。
平岩弓枝さんの筆にかかると、お馴染みの冒険譚がこんな美しい師弟愛と友情の物語になるのかと感動さえ覚えました。♀ペンも一気に読み終えると目を潤ませていました。

この本の下巻がもうすぐ出るそうで、二人で楽しみに待っています。