ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

経ヶ峰から笙ノ峰へ(続き)

2007-08-01 15:22:45 | 山日記
続けて読んでいただくために、投稿の順序が逆になっています。



開拓分岐を過ぎて小処温泉へ続く道に入りました。
木の階段を登る途中で♀ペンが林の中をかけていく子鹿をみました。



強い陽射しが眩しい展望台。
去年であった人なつっこいシカに再会できるかと淡い期待をしていたのですが、シカはいず、今日初めて数人の登山者に会いました。
ここからは再び二人だけの静かな山道になりました。
逆峠を過ぎると崩れた斜面の上を行く山腹の道で、ときどき東ノ川対岸に聳える大蛇の姿を見ながら行きます。
竜口(リュウゴウ)尾根への分岐で南下してきた道は、ほぼ直角に曲がって西に向かいます。
ここで稜線をまたぐ格好になり、これまで左山腹を来た道が右山腹を行くようになります。
苔むした岩まじりの道などを緩くアップダウンしていきます。



稜線から60~70m下を、ほぼ等高線沿いに進みます。
笙ノ峰への登り口を探しながら、道を塞いでいた大きなブナの木を、やっと乗り越えたところです。
頭上に見えていたピークを行き過ぎて、少し下ったところから疎らな笹原の斜面を強引に登っていくと、微かな踏み跡がありました。



笙ノ峰山頂(1316m)です。
三角点から南側へ10mほど下ると切り立った崖の上で、南から西にかけて視界が開けました。
南は、すぐ近く山腹に林道の通る又剣山、その右肩に荒谷山、その右には遠く那智の山々が並んでいます。



西には、笠捨山から地蔵岳、釈迦岳、八経ヶ岳、弥山とつづく大峰山脈が一望できました。写真中央は釈迦ヶ岳です。




存分に展望を楽しんで山頂を後にしました。新しい西大台の魅力を見つけた静かな山歩きでした。