
いよいよ9月から西大台への入山規制が実施されます。これまでのように思い立った日に気軽に…とはいかなくなります。
とはいえ、何度か歩いた周遊コースでは面白くないので、笙ノ峰まで足を伸ばすことにしました。前々からその美しい名前で気になっていた山です。

7月31日、真っ青に晴れ上がった空の下を大台ヶ原へ。
ワサビ谷降り口の広場に車を停めて、まず経ヶ峰を往復しました。
すぐ左の稜線に踏み跡を辿って行くと最初の小ピークに小さな石標が立っていました。慶長年間に西上人が怪物を封じ込めるために経を埋めた(和州吉野郡群山誌)という、経塔石のようです。

いったんドライブウェイに下り、再び稜線を行くと経ヶ峰(1529m)です。
山頂は樹木に囲まれて殆ど展望がありませんでした。帰りはドライブウェイを歩いて、往復45分のハイキングでした。

西大台への入り口・ワサビ谷への降り口です。「クマ注意」の看板が立っています。この道は初めてですが、思ったよりしっかりした道が続いています。一箇所ザイルが張ってある崩壊地を横切ると、あとはなだらかな下り道になります。

次第に谷の瀬音が近づき、やがて清冽な流れのワサビ谷に沿うようになると西大台周遊路の七ツ池との分岐に出ました。地形図の点線路は尾根筋で逆峠(サカサマトウゲ/1411mピーク)に続いていますが、現在の周遊路はここから尾根東側の平坦地を行きます。
<続く>