今年もご近所の方から、ご郷土・鹿児島から送ってきた「むべ」の
お裾分けにあずかりました。

「むべ」という語を始めて知ったのは百人一首の文屋康秀の歌で、
「吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ」
でした。子供の頃は意味も分からずに過ぎましたが、高校時代に
ふと辞書を引いて「なるほど」というような意味があることを知り
ました。
「むべ」という蔓性植物があって、その名の由来が延喜式に書かれて
いるなどは、あとで調べたことです。
<天智天皇が蒲生野に遊猟の際、8人の男子をもつ老夫婦に出会い、
長寿の秘訣はこの実を常食している故と聞き「むべなるかな」
(なるほど、もっともなことだ)と言われた>
もっとも、ムベは俳句では秋の季語でちょっと時期遅れの話題になり
ました。(漢字では郁子と書きます)
郁子の門くぐりてつねのごと帰る 長谷川素逝
(角川書店編 新版 俳句歳時記より)
お裾分けにあずかりました。

「むべ」という語を始めて知ったのは百人一首の文屋康秀の歌で、
「吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ」
でした。子供の頃は意味も分からずに過ぎましたが、高校時代に
ふと辞書を引いて「なるほど」というような意味があることを知り
ました。
「むべ」という蔓性植物があって、その名の由来が延喜式に書かれて
いるなどは、あとで調べたことです。
<天智天皇が蒲生野に遊猟の際、8人の男子をもつ老夫婦に出会い、
長寿の秘訣はこの実を常食している故と聞き「むべなるかな」
(なるほど、もっともなことだ)と言われた>
もっとも、ムベは俳句では秋の季語でちょっと時期遅れの話題になり
ました。(漢字では郁子と書きます)
郁子の門くぐりてつねのごと帰る 長谷川素逝
(角川書店編 新版 俳句歳時記より)