2002年(午)
北アルプス・白馬岳(2933m)2002.7.28~30
25年ぶり5度目の白馬。28日、千日山歩渉会の仲間たちと八方第二駐車場から
ジャンボタクシーで猿倉へ。白馬尻山荘泊。
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29日、快晴。大雪渓を登り、小雪渓でコーヒータイム。避難小屋を過ぎると傾
斜も緩み、色とりどりに咲き乱れるお花畑の中を楽しく辿る。白馬山荘へは昼
過ぎに着いた。昼食後、頂上へ遊びに行く。雲が多くなり杓子岳、百貫山、旭
岳、ときどき顔を見せる鉢ヶ岳などすぐ近くの山の他に展望はない。
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しかし夕食を終える頃から空が晴れ、オレンジ色から茜色に変わっていく夕焼
け雲の下に白山、剣・立山連峰、槍・穂高がずらりと並んで、素晴らしい落日
ショーを繰り広げてくれた。
30日、ツァーの大パーティが出発うる声が騒がしく、私たちものろのろ進む長
蛇の列に混じって小屋を発つ。風が強く、かなり気温が低い。頂上は大混雑な
ので、右手の岩稜でご来光を待つ。
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4時50分、妙高の上から陽が昇ってくる。雲一つない快晴の空の下に360度の
大展望がくり拡げられる。妙高の左に火打、その左に雨飾山。右には高妻山、
噴煙を上げる浅間山、ゆったりとした八ヶ岳、その右に富士、南アルプス。
杓子岳から針ノ木に続く後立山に重なるように穂高、槍。立山、剣。毛勝三山
の横に白山。ふと気が付くと祖母谷の方角に白馬岳の影が映り、刻々とその形
を変えていく。剣岳が朝日を浴びてバラ色に変わる。いつの間にか大パーティ
の姿が消えた頂上で記念撮影をして、名残惜しい白馬岳を後にする。
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馬ノ背の岩稜で大部隊に追いつき、時間待ちの間に朝食。小蓮華岳頂上から見
ると白馬岳北面が急峻な地形であることがよく分かる。少し下るとお花畑が続
く。白馬大池までの間では花や景色の写真を撮りながらのんびりと歩く。大池
小屋の前でコーヒータイム。大きなケルンの立つ白馬乗鞍を過ぎて天狗原への
下りで、ロープが渡された大きな残雪のトラバースがある。ここから巨岩と残
雪の入り交じった歩きにくい急降下の道になる。勾配が緩まると、湿地帯の中
に木道の続く天狗原に出た。木道、樹林帯の中に切り開かれた笹原の下り、ス
レートが敷かれた道で栂池自然園に着く(13時)。ロープウェイとゴンドラを
乗り継いで暑い暑い下界に下り、今年の夏例会を終えた。
2003年(未)
丹波・櫃ヶ岳(羊ヶ嶽)582m 2003.10.05
櫃ヶ岳は多紀アルプスの東端に近く、京都府の由良川水系と兵庫県篠山川水系の
分水嶺をなしている。当時、所属していた日本山岳会の00周年記念事業の一環で
ある「日本列島中央大分水嶺踏査」に先行する形で、関西支部でこの日、この山
から雨石山、毘沙門山まで日本海と瀬戸内海の分水嶺を縦走した。
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国道173号線が板坂峠の下を潜るトンネル近くの宮代橋から正面に櫃ヶ岳が見え
る。地道の林道から山道になり、沢沿いのジメジメした道から植林の中のはっき
りした踏み跡の登りになり、30分ほどで稜線にでた。雑木林の中で展望は殆どな
い。丹波町側に越える峠道だがあまり歩かれていないようだ。櫃ヶ岳への道は
赤布の標識もあり、はっきりしている。短い急坂を登り10分ほどで頂上に立つ。
歩き始めて1時間足らずだった。
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頂上三角点横には「羊ヶ嶽」の標識があった。瑞穂町の方から羊の方角に見える
からとも、金属精錬に関わりがある山名ともいう(慶佐次盛一氏「兵庫丹波の山
々」)。背後の木のかなり高いところに「櫃ヶ岳」の山名板があった。雑木林に
囲まれ、殆ど展望のない山頂でしばらく休み、左に折れる稜線の道を下って縦走
に入った。
2004年(申)
泉南・猿子城山 (約705m)2004.01.18
西国第四番札所・槇尾山施福寺の裏に連なる連山の一峰で、楠木一族の山城が
あったところである。
槇尾山駐車場から根来谷沿いに登る。次第に雪景色となり、稜線の五ツ辻に出る
と見事な霧氷になる。露岩の散在するトラ尾と呼ばれる尾根道を登る。緩やかな
道から西国巡礼旧道を併せると再び急坂の登りになり、雪を被った十五丁石地蔵
の前に出た。
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三国山へ向かう道と分かれ、左折して猿子城山に向かう。小さいピークを越え、
急坂を登り返すと、松や檜に囲まれて展望のないピークに「猿子城山」の山名板
があった。駐車場から約2時間だった。
ここからボテ峠への下りは標高差200m。転げ落ちそうな急坂に浅い雪が積もり滑
りやすい。峠でダイアモンドトレールにでて、歩きやすくなる。谷を挟んで向か
いの尾根に槇尾寺塔頭の赤い屋根が見える。昼食後、小さな谷に下ってバンヤ峠
に登り返し、町石道を「槇尾山最高峰」捨身ヶ岳に向かった。蔵岩に登ると、東
には暖かい日を浴びた岩湧山から金剛山に続く尾根、西には関空方面、北にかけ
て大阪湾岸に連なる市街の上に六甲、遠く霞むのは淡路島か四国の山か…
快晴の空の下に遮るもののない大展望が拡がっていた。
2005年(酉)
宇陀・鳥見山(740m) 2005.01.11
何度も登った山だが、この日は初歩きで二人で「まほろば湖」から東海自然歩
道を歩いて行った。湖畔から榛原に続く舗装路を行き、トンネル手前から口ノ
倉に登り、集落を抜けて水利施設の前に来る。ここから緩やかな山道になり、
やがて石畳道の急登で「高束城址」に出る。ここでほぼ中間点になる。峠から
東に折れると、いかにも自然歩道といった趣のなだらかな道になる。木の階段
を少し下って枯れたススキや野菊の原っぱにでて、振り返ると台形の高束山が
もう遠くなっている。舗装路に変わって宮垣内集落を抜け、榛原に向かう広い
林道を行くと鳥見山公園。「2000年の森」を抜けて展望台に登る。
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雄岳三角点で写真を撮って、駐車場所まで同じ道を引き返した。誰にも出合わ
ず、二人だけの静かな山里歩きだった。9:45発~14:20帰着
鳥見山から貝ヶ平山へ 2005.01.18
千日山歩渉会18人の大パーティで雪の中を歩いた。天候のせいか鳥見山公園駐車
場には他の車が見当たらず、貸し切り状態。身支度を調えて、長い列になって動
き出す。小雪が舞う中を稜線にでたが、無展望なので展望台には寄らず、そのま
ま頂上へ向かう。今日は風はないが気温が低く、汗もでないうちに雪景色の山頂
に着く。
ヒノキ林の緩い下りで一時少なくなった雪が、コルから登り返すと次第に深く
なってくる。先行者の足跡がない、ふわふわした純白の雪を踏んで登る爽快さを
久しぶりに味わう。勾配が強くなって、虎ロープが張ってある岩混じりの箇所を
二度過ぎる。
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香酔山への分岐を右に分けると、まもなく見覚えのある貝ヶ平山頂上(822m)
だった。山名板を囲んで記念写真を撮り、アイゼンを着けて元の道を帰る。
北アルプス・白馬岳(2933m)2002.7.28~30
25年ぶり5度目の白馬。28日、千日山歩渉会の仲間たちと八方第二駐車場から
ジャンボタクシーで猿倉へ。白馬尻山荘泊。
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29日、快晴。大雪渓を登り、小雪渓でコーヒータイム。避難小屋を過ぎると傾
斜も緩み、色とりどりに咲き乱れるお花畑の中を楽しく辿る。白馬山荘へは昼
過ぎに着いた。昼食後、頂上へ遊びに行く。雲が多くなり杓子岳、百貫山、旭
岳、ときどき顔を見せる鉢ヶ岳などすぐ近くの山の他に展望はない。
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しかし夕食を終える頃から空が晴れ、オレンジ色から茜色に変わっていく夕焼
け雲の下に白山、剣・立山連峰、槍・穂高がずらりと並んで、素晴らしい落日
ショーを繰り広げてくれた。
30日、ツァーの大パーティが出発うる声が騒がしく、私たちものろのろ進む長
蛇の列に混じって小屋を発つ。風が強く、かなり気温が低い。頂上は大混雑な
ので、右手の岩稜でご来光を待つ。
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4時50分、妙高の上から陽が昇ってくる。雲一つない快晴の空の下に360度の
大展望がくり拡げられる。妙高の左に火打、その左に雨飾山。右には高妻山、
噴煙を上げる浅間山、ゆったりとした八ヶ岳、その右に富士、南アルプス。
杓子岳から針ノ木に続く後立山に重なるように穂高、槍。立山、剣。毛勝三山
の横に白山。ふと気が付くと祖母谷の方角に白馬岳の影が映り、刻々とその形
を変えていく。剣岳が朝日を浴びてバラ色に変わる。いつの間にか大パーティ
の姿が消えた頂上で記念撮影をして、名残惜しい白馬岳を後にする。
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馬ノ背の岩稜で大部隊に追いつき、時間待ちの間に朝食。小蓮華岳頂上から見
ると白馬岳北面が急峻な地形であることがよく分かる。少し下るとお花畑が続
く。白馬大池までの間では花や景色の写真を撮りながらのんびりと歩く。大池
小屋の前でコーヒータイム。大きなケルンの立つ白馬乗鞍を過ぎて天狗原への
下りで、ロープが渡された大きな残雪のトラバースがある。ここから巨岩と残
雪の入り交じった歩きにくい急降下の道になる。勾配が緩まると、湿地帯の中
に木道の続く天狗原に出た。木道、樹林帯の中に切り開かれた笹原の下り、ス
レートが敷かれた道で栂池自然園に着く(13時)。ロープウェイとゴンドラを
乗り継いで暑い暑い下界に下り、今年の夏例会を終えた。
2003年(未)
丹波・櫃ヶ岳(羊ヶ嶽)582m 2003.10.05
櫃ヶ岳は多紀アルプスの東端に近く、京都府の由良川水系と兵庫県篠山川水系の
分水嶺をなしている。当時、所属していた日本山岳会の00周年記念事業の一環で
ある「日本列島中央大分水嶺踏査」に先行する形で、関西支部でこの日、この山
から雨石山、毘沙門山まで日本海と瀬戸内海の分水嶺を縦走した。
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国道173号線が板坂峠の下を潜るトンネル近くの宮代橋から正面に櫃ヶ岳が見え
る。地道の林道から山道になり、沢沿いのジメジメした道から植林の中のはっき
りした踏み跡の登りになり、30分ほどで稜線にでた。雑木林の中で展望は殆どな
い。丹波町側に越える峠道だがあまり歩かれていないようだ。櫃ヶ岳への道は
赤布の標識もあり、はっきりしている。短い急坂を登り10分ほどで頂上に立つ。
歩き始めて1時間足らずだった。
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頂上三角点横には「羊ヶ嶽」の標識があった。瑞穂町の方から羊の方角に見える
からとも、金属精錬に関わりがある山名ともいう(慶佐次盛一氏「兵庫丹波の山
々」)。背後の木のかなり高いところに「櫃ヶ岳」の山名板があった。雑木林に
囲まれ、殆ど展望のない山頂でしばらく休み、左に折れる稜線の道を下って縦走
に入った。
2004年(申)
泉南・猿子城山 (約705m)2004.01.18
西国第四番札所・槇尾山施福寺の裏に連なる連山の一峰で、楠木一族の山城が
あったところである。
槇尾山駐車場から根来谷沿いに登る。次第に雪景色となり、稜線の五ツ辻に出る
と見事な霧氷になる。露岩の散在するトラ尾と呼ばれる尾根道を登る。緩やかな
道から西国巡礼旧道を併せると再び急坂の登りになり、雪を被った十五丁石地蔵
の前に出た。
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三国山へ向かう道と分かれ、左折して猿子城山に向かう。小さいピークを越え、
急坂を登り返すと、松や檜に囲まれて展望のないピークに「猿子城山」の山名板
があった。駐車場から約2時間だった。
ここからボテ峠への下りは標高差200m。転げ落ちそうな急坂に浅い雪が積もり滑
りやすい。峠でダイアモンドトレールにでて、歩きやすくなる。谷を挟んで向か
いの尾根に槇尾寺塔頭の赤い屋根が見える。昼食後、小さな谷に下ってバンヤ峠
に登り返し、町石道を「槇尾山最高峰」捨身ヶ岳に向かった。蔵岩に登ると、東
には暖かい日を浴びた岩湧山から金剛山に続く尾根、西には関空方面、北にかけ
て大阪湾岸に連なる市街の上に六甲、遠く霞むのは淡路島か四国の山か…
快晴の空の下に遮るもののない大展望が拡がっていた。
2005年(酉)
宇陀・鳥見山(740m) 2005.01.11
何度も登った山だが、この日は初歩きで二人で「まほろば湖」から東海自然歩
道を歩いて行った。湖畔から榛原に続く舗装路を行き、トンネル手前から口ノ
倉に登り、集落を抜けて水利施設の前に来る。ここから緩やかな山道になり、
やがて石畳道の急登で「高束城址」に出る。ここでほぼ中間点になる。峠から
東に折れると、いかにも自然歩道といった趣のなだらかな道になる。木の階段
を少し下って枯れたススキや野菊の原っぱにでて、振り返ると台形の高束山が
もう遠くなっている。舗装路に変わって宮垣内集落を抜け、榛原に向かう広い
林道を行くと鳥見山公園。「2000年の森」を抜けて展望台に登る。
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雄岳三角点で写真を撮って、駐車場所まで同じ道を引き返した。誰にも出合わ
ず、二人だけの静かな山里歩きだった。9:45発~14:20帰着
鳥見山から貝ヶ平山へ 2005.01.18
千日山歩渉会18人の大パーティで雪の中を歩いた。天候のせいか鳥見山公園駐車
場には他の車が見当たらず、貸し切り状態。身支度を調えて、長い列になって動
き出す。小雪が舞う中を稜線にでたが、無展望なので展望台には寄らず、そのま
ま頂上へ向かう。今日は風はないが気温が低く、汗もでないうちに雪景色の山頂
に着く。
ヒノキ林の緩い下りで一時少なくなった雪が、コルから登り返すと次第に深く
なってくる。先行者の足跡がない、ふわふわした純白の雪を踏んで登る爽快さを
久しぶりに味わう。勾配が強くなって、虎ロープが張ってある岩混じりの箇所を
二度過ぎる。
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香酔山への分岐を右に分けると、まもなく見覚えのある貝ヶ平山頂上(822m)
だった。山名板を囲んで記念写真を撮り、アイゼンを着けて元の道を帰る。