ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

キナバル登山の想い出(続き)

2015-01-23 06:06:06 | 私の関西百山

登頂当日は簡単な朝食後、2時半出発。真っ暗な登山道を登ります。

パナール・ラバンの岩場を過ぎてトラーバース気味に登り(…暗闇でしたので下山時の写真です)

中間のサヤッサヤッ小屋着。標高3668mのここにはチェックポイントがあり、IDカードを確認されます。(これも下山時のもの)

登山口より8km地点。下に見えるピークはキナバルサウス

目指すローズピークは背後に…

灰色の広大な花崗岩の大斜面を登ると、暗闇の中に何人も座り込んでいる人に出会い驚きます。(これは登頂前の私。バテて座り込んだ訳ではなく、4000mを越えたので記念撮影。)

最後は岩梯子の急登で、4時間近くかかって最高峰ローズピーク4095 mの山頂に立ちました。下りは一気に登山口まで下りました。

この山で気付いたことがいくつかある。まず登山道も宿舎も、最盛期の富士山や北アルプスのような混雑がなく、実に快適なこと。これは宿舎の関係で入山者が制限されているためで、この日の登山者数は約120人と聞いた。また下山時のガイドはピンク色のビニール袋を持っていて、ここにゴミを入れて持ち帰ることが義務づけられている。この山に必要なのは技術や経験よりも体力である。登山者には日本人のツァーを別にすると若い人が多く、軽装で震えながら登っている人もいた。確かに登頂日の登り標高差800m、平均所要時間3~4時間、下り標高差2300m・平均所要時間6~7時間は、わたしたち高齢者には厳しい数字である。ラバンラタで出合った日本人グループは、この小屋で二泊したそうだが、こうするとかなり余裕を持って行動できるだろう。」