刑事・雪平夏見シリーズ4 ～愛娘にさよならを～ 28

たのしみにしています
ひとごろし
がんばってください

幼い文字で書かれた手紙を読み終えると
その男は
温厚な性格で知られる夫妻を惨殺した

やがて
まったく異なる男が第二 第三の殺人を犯す
すべての現場に残された
ひとごろし がんばりました
というメッセージ

そして容疑者たちは
犯行後
ふつりと姿を消した

2ヶ月前の事件で負傷し
娘・美央と引き離され
捜査一課からも外された雪平は
娘への思いに揺れながら
ふたたび捜査へと戻ってゆく

バツイチ
子持ち
大酒飲み
捜査一課検挙率No.1
そして無駄に美人

刑事・雪平夏見シリーズ最新作


ふと立ち寄った本屋さんで
視界に飛び込んできた雪平夏見

即 買い
一気 読み

物語は
前作「殺してもいい命」で
雪平が肩に1発
腹部に3発銃弾を受けた
衝撃のシーンから始まります

元夫・佐藤和夫が殺害され
その犯人が
あろうことか
和夫の再婚相手の由布子！

自身も
己が突然死ななければならなくなったら
その前に「ありがとう」と
もう一度伝えてたいと思った由布子に
撃たれ瀕死の重傷を負う

復帰後
捜査一課強行犯係りから
警務部監査官室に異動したのもつかの間
その部署の上司
島津幸則とその妻・晴子殺害の現場に遭遇
その犯人を取り逃がした上に
負傷していた
左腕の関節を骨折
（すでに神経がやられているので
痛みはないと本人はさして気にしていない）
満身創痍の状態で
犯人を追う雪平…

その上
美央の祖父母と
美央の親権争い勃発…

雪平さん
身体が2つ欲しいところです

人を2人殺した刑事を母に持ち
最愛の父は義母に殺され
母もまた義母に撃たれる
経緯は定かではありませんが
美央自身も顔に傷を負っております

事件の真相究明もさることながら
雪平親子の余りにも過酷な運命…

しかも！

七日目　金曜日　午後二時四六分

パン
それでも雪平は撃った

突然の地鳴りとともに
コンクリートの地面がぐにゃりと波を打った

おいおい…

未曾有の災害が発生
交通網が完全停止する中
傷だらけの雪平が向かう先

美央が待つ
雪平のマンション…

おいおい…

秦建日子氏は
この先
雪平と美央をどうしたいのでしょう
どこまで
過酷な人生を 運命を 宿命を
背負わせる気なんでしょ



このシリーズは
ドラマ＆映画化されておりますが
その内容と申しますか
ストーリー展開は
別物となっております

安藤くんは当然生きておりますし
雪平とのコンビもバッチリでございます
阿吽の呼吸！
まさしくゴールデンコンビ！

それが
何より嬉しいのでありました

死ぬなよ安藤～

続編楽しみに致しております