時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

蒼路の旅人 ~守り人シリーズ・旅人シリーズ7~

2009-11-02 | 読書
タルシュ帝国と交戦状態にあるサンガルは
新ヨゴ皇国に救援を求めてきた!
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは
海軍大提督(チャグムの祖父のトーサ)を
罠と知りながら
敵地に送り込んだ父帝に激怒

援軍を
即刻引き上げさせるべしと進言するが
逆に
トーサと共にサンガル王国に援護に
向うことになってしまう

予想通り
サンガルに拿捕され
虜囚となってたチャグム達
方や
誇り高き祖父トーサは
チャグムの身を案じつつ
船と共に身を海に沈めてしまう
虜囚となったチャグムは
狩人であるジンや
数名の海士と共に一度は逃亡をはかるが
サンダルの海賊船に拉致されてしまう
そして
海賊船に乗り込んでいた
謎の男(実はタルシュ帝国の密偵)ヒュウゴと共に
タルシュ帝国の帝都ラハーンへ…


「虚空の旅人」に登場した
サンガル王の第二王子
タルサン王子が
戦いを挑んだタルシュ帝国
その帝国の力は
余りにも強大なのでした
途切れることなる
押し寄せるタルシュ帝国の海軍に
サンガル王国はなすすべもなく…

そして帝国が狙うのは
ズバリ!新ヨゴ皇国

タルシュ帝国の呪術師・ラスグの陰謀から
サンガル王国を救ったチャグムの元へ
サンガル王国・サルーナ王女から密書が届きます
それは
サンガル王国が援軍を依頼するのは
タルシュ帝国の縄であることを伝えるものでした
ですが
縄としりつつ援軍を差し向けようとする帝

新ヨゴ皇国では
帝とチャグムの確執が
いよいよ悪化していたのです

まんまと罠に陥り
チャグムは帝都ラハーンへ
その途中
嫌と云うほどタルシュ帝国の強大さを見せ付けられ
自国が枝国となる可能性が確実にくるであろうことを
身をもって感じるてしまうのです
そして
第二王子・ラウル王子との謁見…

帰郷を許されるチャグムでしたが
実は
タルシュ帝国の枝国となるべく※★○■#&%

今回も
チャグムの魂は
何かにつけ
ナユグ世界に引き込まれそうになります
そんな不安定な状態なのに
次から次へと試練が押し寄せてくるのです

個人的には
も~許してあげてよ…
って感じです


佐藤多佳子さんの解説にもありましたが
チャグムの
もって生まれた
王族としての気品・優雅さ
ナユグと云う
異世界に踏み入れたことにより得た神秘的な能力
そして
バルサやタンダと暮らす日々の中で会得した
生活力と自由な発想力
これらが見事に本編の中で融合しています

チャグムは
ますます魅力的な人物に
成長していってます!
そこいらの軟弱な王族皇太子とは違います!
(って何処の皇太子!?)
新ヨゴ皇国を守るため
タルシュ帝国の世界侵略を阻むため
孤独な戦いを始めるのです

その手始めに
あろうことか
果てしなく
広がる暗黒の大海原へ
身を投じてしまうのです
ですが
大海原は水なんですよね~
水の精霊を宿したチャグムを
大海原は優しく包み込んでくれるのです
(ちょっと安心)

『蒼路の旅人』は
守り人&旅人シリーズの最終章
『天と地の守り人』三部作の
序章とも云うべき作品です

ヨゴ人・ショウゴが
今後チャグムとどう関わってくるのか
サンガル海賊船の女船頭・セナも
再登場しそうな予感あり!
どうせなら
タルサン王子も絡んで欲しい~

バルサは当然のことながら
タンダにトロガイも
皆さん総出演
豪華メンバーでひとつ
宜しくお願い致します

なぜ
タルシュ帝国は
必要なまでに
南の大陸に勢力を伸ばそうとするのか!

北の大陸に
ナユグの春が訪れるとき
南の大陸には
ナユグの秋が訪れる…


サグとナユグは
互いに共鳴しあいながら共存するもの

この辺りが
ポイントになってくるのか????

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