時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ラスト、コーション(色|戒)

2008-01-19 | 映画


日本語タイトル「ラスト、コーション(色|戒)」

偽りの愛は
やがて真実の愛となる

究極の選択‘愛・生・死’
男と女が選んだ道は・・・

スパイとして
愛する男を暗殺できるのか

愛の為
同胞を・・・
学生時代から
淡い恋心を抱いていた男を裏切るのか



<あらすじ>
1942年
日本占領下の上海
大学で演劇サークルに入っていたワン・チアチーは
サークル仲間のメンバーと共に
次第に抗日運動に身を投じていく

その美貌を活かし
ワン・チアチーは
敵対する傀儡政権下特務機関の顔役イーに近づき
暗殺の機会をうかがっていた


危険な逢瀬を重ねるうち
二人は
死と隣り合わせの日常から逃れるように
暴力的なまでに激しく互いを求め合う



二人のスリリングで危険に満ちた禁断の愛は
時代の大きなうねりの中で運命的なラストへとなだれ込んで行く…

第64回ヴェネツィア国際映画祭にて
金獅子賞と金オゼッラ賞(撮影賞)を受賞
した作品らしいのですが
・・・
解かりません



実在の女スパイと
特務機関の工作員をモデルにして書かれたと言われる
アイリーン・チャンの同名短編小説
戦中・戦後を通して
中国で絶大な人気を誇った女性作家の掌編の映画化は
大きな関心が寄せられ
香港、台湾では歴代の興行記録を塗り替え
ニューヨークでも外国語映画として最高のオープニング記録を達成
その後も全米に拡大公開され
ボックスオフィスの上位にランクインし続けているみたいです
                        
 「映画生活」より引用



なかなか渋い俳優さんです



綺麗な女優さんでした

さらに~
中国映画として初めて性表現の限界にチャレンジした本作は
そのセンセーショナルな話題とともに
もはや大きな社会現象と化している
運命の女性ワンを演じるのは
新人女優タン・ウェイ
また
イー役をトニー・レオンが
硬質で重厚な男してストイックに演じきり
これまでのイメージを払拭し新境地を開いた
                 (作品資料より)



学生時代から
ワン・チアチーに密かな思いを寄せていた
抗日運動のクァン・ユイミンを演じていたワン・リーホンは
2003年に公開された映画「MOON CHILD」に出演している
イケメン俳優です
ちなみに
2005年には鈴木京香さんと映画「真昼ノ星空」で共演
2000年には香港映画「SPY_N」で
藤原紀香さんとも共演してます

こちらは
数日で公開打ち切りとなった作品です



ん~
性的描写が余りに過激なので
日本では
映倫に当然引っかかりそうな雰囲気です
過激なだけで
官能美と言うか
情緒が感じられず…

ストーリー的には
敵対する同士が
いつしか互いに惹かれあい
任務と愛の狭間で苦悩するってヤツです
心理学的には
危険な緊迫状態を互いに共有した男と女は
恋愛感情と類似した状況に陥いるってヤツです
字幕がフランス語で
台詞が中国語なものですから
イマイチ理解できていないからかもしれませんが



暗殺者(スパイ)と特務機関の役人の
対立と申しますか
政治的な描写が
余りなくて
イーの夫人と
そのセレブなお友達
そして
潜入したワン・チアチーが
暇があれば
麻雀してまして
その合間に
イーとワン・チアチーの情事が描かれる
だけ(と言っては失礼か…)


ラスト、コーション(色|戒)公式HP
http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

映画生活
http://www.eigaseikatu.com/title/20055/ 


好きだ、

2008-01-10 | 映画


監督・脚本・撮影・編集:石川寛
2005年
第1回ニュー・モントリオール国際映画祭
最優秀監督賞受賞

<お話のすじ>
ユウは17歳
姉との二人姉妹
姉は半年前に大切な人を事故で亡くしていた
ユウは
同級生の元野球部のヨースケに想いを寄せている
野球部をやめ
髪が伸び始めたヨースケの横顔を
授業中にノートの端に書いていたりもするほどだ
ミュージシャンになることを決意したヨースケは
いつも河原でオリジナルの曲を爪弾いているが
その曲はいつも同じ場所で滞ってしまう
そこまでをユウはなんとなく口ずさみ
それを聞いた姉も口ずさんでいる



ヨースケは
どうもユウの想いに気づいていないようで
どちらかといえば姉に気があるようだ
なので
ユウはふたりの出会いすら
悲しみを裏に隠しながらアレンジしていた



17年後
34歳になったヨースケは
東京で音楽の仕事をしていた
ユウにはあの17歳の時以来会っていなかった
なんとなく
先行きがどんよりとした日々の中
レコーディングスタジオでヨースケはユウに偶然再会する

                   「CINEMA TOPICS ONLINE」より引用

華やかさとか派手さとは無縁
不器用なユウとヨースケの微妙な会話のタイミングや
繰りかえり爪弾かれるヨースケの曲と
ゆったりと流れる白い雲が
なんだかとても切なくて心地よかった

宮あおい扮するユウと
瑛太扮するヨースケの素朴なピュアな感じが
とても良いのです

そしてそして
17年後
34歳になった
ユウとヨースケを演じる
永作博美さんと西島秀俊がですね~
これまた最高にいい!

心に深い傷を負った二人が
再び
東京でめぐり合い
互いに少しずつ気持ちが近づいていくんだけど
でも
ある事情で
どうしても互いの気持ちを伝えられない

切ない
実に切ないのです



最小限に抑えられた台詞と
相対する役者同士の表情だけを
カメラが追っていく
このカメラワーク
とっても好きです

ただ難を言えば
ヨースケが突然暴漢に襲われたのか
襲った男の表情や男を追うカメラワークが
何か意味ありげだったので気になりました
単なる変質者ではないようなんですが
一切この件に関しての
描写や説明がありませんでした
それが
知りたかった…
だって…気持ち悪いじゃないですか

エンディングで
二人が雪の尾根らしきところを歩いて行くのですが
それも
意味があるんでしょうか…
気になるところです

いい…好きだ、


映画「好きだ、」公式サイト
http://www.su-ki-da.jp/


眉山

2008-01-03 | 映画


あらすじ

東京の旅行会社で働く咲子は
母の入院の知らせを受け
久しぶりに徳島に帰郷する
母子家庭で育った咲子は
気が強く何でも一人で決めてしまう母親に
寂しさを感じていた

咲子は小児科の医師寺澤から
母が献体を希望していることを知り
いらだちは募る
ある日
母をねえさんと慕う
松っちゃんから箱を手渡される
中には
死んだと聞かされていた父から
毎年届いていた手紙の束が入っていた
隠された母の恋を知った咲子は
東京に戻り
両親の思い出の場所を訪ね歩く…



町の開業医である男は
自分を頼ってくれる町の人達や
献身的に尽くしてくれ妻を見捨てることは出来ないと
結局
咲子の母と別れる
別れると言えば聞えはいいが
捨てたのである
諸所の事情もあろうけれど
結局
裏切ったわけです


妙に美しく
悲恋モノ的に表現されているところが
現実っぽくない

そして
母龍子は
男の故郷徳島で
男が好きだった眉山の見える町で
咲子を育てる

知り合いもいない町に来て
頼る人もいない町で咲子を育てる

持ち前の江戸っ子気質で
皆から慕われる
粋な母親・・・

これも出来すぎ・・・



小児科医師寺澤と咲子
こんな出会いあるわけない!
病院の庭で
子供たちとハンカチ落とししてくれる医者なんて
いる訳がない!
余りにも出来すぎた展開・・・・・・

医者から親の病状聞かされて
そのあと
ひょんな出会いがあったとは言え
病棟も科も違う小児科医師と出あって
親しくなるなんて~
非現実的過ぎる

でも
演じる俳優がかっこよくて
女優さんが美しいと
妙に納得してしまいます



阿波踊りを見ながら
「先生・・・咲子は、いい子でしょ」
「できることなら、ずっと私が守っていけたらいいのにと思ってました」
「寺澤先生・・・あの子を宜しくお願いします」
「はい・・・」
そんな会話を
ただ黙って背中で聞いている
松ちゃんとけいこさんが
とても好きでした
(二人は夫婦なんだろうか・・・)

夏木勲さん扮する父篠崎孝次郎が
故郷徳島に帰郷
演舞場を
‘有名連 33連’による総踊りが過ぎる
それはあたかも天の川
そして
天の川を境に出会う織女と牽牛のように
30年ぶりに父と母が再会する




あまりにも出来すぎた展開に
ありえね~
とどうにか難癖つけてみたものの
どうしても
自分の母親の闘病生活とオーバーラップしてまった・・・

病院の庭で母娘が
お互いに言えなかった事を伝える


そして2年後
合同慰霊祭のシーンへと・・・
咲子の隣に寺澤が寄り添っている
壇上にあがった咲子に
列席した医学生達が頭をたれる

献体者が医学生に宛てたメッセージシートを
寺澤から渡される咲子
そこには
「娘 河野咲子が私の命でした」
と書かれていた

母親の愛とは
なんと深く大きいものなのか

眉山を眺める咲子と寺澤
この2年の間に
二人は結婚したのかな~
咲子は徳島に帰ってきたのかな~

眉山に抱かれながら
咲子もまた
幸せになって欲しいな~


京劇「白蛇伝」

2008-01-02 | 舞台/役者

              左:白素貞(白蛇) 右:小青(青蛇)

La Legende du Serpent Blanc
Opéra de Pékin

去年の暮れ
8区のSalle Pleyel という劇場で
観劇してまいりました

峨眉山(がびさん)で千年の修行をした白蛇と青蛇が
白素貞と小青という名の若い娘に姿を変えて
下界に遊び西湖の春景色を楽しんでいる

そこへ墓参りの帰りやって来た許仙・・・
許仙と白素貞(白蛇)は
互いに一目惚れ・・・
さっさと婚儀まで進むんだけど



法海禅師という人物が現れて
「許仙、お前さんの女房は人間の姿をした白蛇じゃ~そのうちお前さんは喰われちまう」
みたいなこと言われてビビッてしまう
すったもんだが色々あるんですが
結局
愛は勝つ

真実の愛に気づいた二人は
幸せに暮します



愛でたし愛でたし
ハッピーエンドで終わります



両端に槍が付いている武器を使った
雑技が途中で披露されました
打出手というらしい・・・

初めて‘京劇’を観賞したのですが
ん・・・
どうも
あの台詞のトーンが受け付けない
キンキン頭に響いてあかん(笑)

あかんかったのがまだある




京劇が上演されている最中に
それも
フラッシュありで・・・
信じられない


こっちの人って
フラッシュをOFFにする操作知らない
と言うか
マジで出来ないみたい

そして
もっと最悪だったのが
劇場スタッフ

私は2階席で観賞していたんですが
その不届きなスタッフは
2階席の最前列の通路に直立不動で立ち
平気で舞台を観ているのであります

しかも
時々何を思ってか
通路をウロウロ歩き回る・・・
腰をかがめて歩くこともせず・・・
不愉快極まりない


舞台もイマイチ
スタッフ最低
お客さんのマナーも悪い・・・
残念でした



謹賀新年

2008-01-01 | 徒然


 

      Bonne année
 
                                



日本より
遅れること8時間
こちらも新しい年を迎えました

新年明けましておめでとうございます

年明け早々
Yahooホームページのバージョンが変わり
「見ずらい・・・」
とブツクサ文句を言ってしまいました
誰も聞いていないと言うに・・・




みなさん‘年越し蕎麦’召し上がりましたか?
昨今
‘年越し蕎麦’という慣習も
薄れつつあるようですが
風流じゃござんせんか~
日本人は
自国に残る良き習慣・慣習の素晴らしさを
もそっと自覚した方がよいと思います

拙者・・・
柄にもなく
‘年越し蕎麦’作りました




親類が
お蕎麦や毛糸で編んだ靴下など
大変嬉しい品々が贈られてまいりました

EMSで送られた小包は
フランス国内に入ると
その業務が民間委託されるため
色々トラブルが発生しています
実際
11月に友人に送って貰った小包が
日本に強制送還させられてしまいました

今回は
荷物番号を教えて貰い
インターネットで追跡しつつ
31日の大晦日朝8時から
近くの郵便局まで出向き捜索を開始・・・
強制送還されることなく
無事手元に届いた次第です


フランスに小包を送られる際は
お気をつけ下さい

今年も
   健康第一 体が資本

をモットーに
元気に毎日過ごして生きたいと思います

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