庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

セミ

2015-07-17 08:51:00 | 自然
昨日の午後、いつもの駄犬が休息所にしている庭の簀子(すのこ)の上に、クマゼミの幼虫を見つけました。

母家の庭には、キンモクセイが何本か植えてあり、その落葉と駄犬のフンが混じって、絶好の堆積土を形成し、その下数十センチには相当数のクマゼミの幼虫が住んでいます。

毎年、この季節のある夜、彼らは一斉に地上に這い出て、キンモクセイの幹をよじ登り、枝を這い、葉っぱにぶら下がって羽化し、大声で鳴き始める。

これでいよいよ今年も夏が来たなぁ・・・いうことになるのですが、この一匹は、どうも少し早まったようで、運悪くアイツに見つかりここまで運ばれたようなのです。

クマゼミの羽化の様子は、何年か前に一度観察したことがあり、このグロテスクな様の幼虫から、あの薄青色の透き通った羽を広げる、面白い生物が現れる瞬間に感動したものです。

これ幸いと、昨夜遅く、これを事務所のカーテンにくっつけて、どうなるか様子を見ようと考えました。

今朝の早く、すでにこういう状態です。奇妙なのは、殻を残して羽化を完了した成虫の姿が見えず、あのジャーという大きな声も、今のところ聞こえないということです。

後でその辺りを探しては見ますが、さて、どこに行ってしまったのでしょうか・・・。




コメント
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