庭戸を出でずして(Nature seldom hurries)

日々の出来事や思いつきを書き連ねています。訳文は基本的に管理人の拙訳。好みの選択は記事カテゴリーからどうぞ。

海からの贈りもの

2019-05-21 22:00:00 | 海と風
海からの贈りもの

今日の別府は静かだった。私の予定は、そこそこの西風が入るだろう3時頃までに、昼食を終え、こないだ修理したチューブを元の鞘に収めるという面唐ュさい作業を済ませて、後はアン・モロー・リンドバーグの『海からの贈りもの』でも聞きながらゆっくり風待ちしよう・・・というものだった。

別府に到着したら、すでにわずかな風が入っている。西風が上がってくる匂いがプンプンする。こういう時にカイト修理をする必要はない。珍しく先読みをして、まず9㎡を用意して一服。まだ一時過ぎ。まだまだ充分時間がある。次に12㎡を出して、海面にプカプカ浮かびながら膝のリハビリをしたり、オーディブルを聞きながら更に一服したりしているうちに、2時半を過ぎた頃から12㎡で乗れる風になってきた。



一足先に来ていたY君が順調に走り始めた。続いて私も12㎡で数往復したら、沖の方から充分な西風が寄せて来るのがよく見える。すぐに浜に戻って9㎡に乗り換え1時間半ほど、最近いくらか身に付いてきたトーサイド走行や、成功確率が50%と20%程度のエア・ジャイブの練習を繰り返す。50%はヒールサイドからトーサイドへの、20%はその逆である。私は大概のことにおいて100%を望まない。どちらも80%辺りにまで達し、「身体のどこにも無駄な力が入らないこと」を一応の目標にしている。

フォイル・カイト特有の魅力はいくつかあるが、その「静寂」と「安楽」を私の心と身体が自由に使いこなせるようになれば、後20年くらいは「海からの贈りもの」を楽しめるかもしれない。


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